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イントロ

アレルギー・HIVと免疫の異常

働き過ぎる異常と、働きが低下する異常を分ける

免疫は強ければ常によいわけではありません。花粉症などでは無害な物質へ過剰に反応し、HIV感染では免疫を担う細胞が損なわれて防御機能が低下することがあります。

定義

免疫の異常

教科書では
免疫応答が必要以上に強く起こる場合や、防御に必要な働きが低下する場合です。
言いかえると
アレルギーでは、本来大きな害を与えない花粉などに免疫が過剰に反応して症状が起こります。一方、免疫不全では異物を排除する働きが弱まり、感染症などに対する防御が低下します。
比較
免疫の方向学習上の要点
花粉症過剰反応花粉への反応が症状につながる
HIV感染の進行機能低下免疫を担う細胞が損なわれる
AIDS重い免疫不全の状態HIV感染と完全な同義ではない

花粉症

免疫の方向
過剰反応
学習上の要点
花粉への反応が症状につながる

HIV感染の進行

免疫の方向
機能低下
学習上の要点
免疫を担う細胞が損なわれる

AIDS

免疫の方向
重い免疫不全の状態
学習上の要点
HIV感染と完全な同義ではない

症状名だけでなく、免疫が必要以上に反応しているか、防御機能が低下しているかを見ます。

要点

強すぎるか、弱まるか

免疫の異常を分類するときは、病名の印象で決めず、免疫応答の向きを見ます。また、感染していることと、病気の段階名を分けます。

  1. 1

    アレルギーは過剰反応

  2. 2

    免疫不全は防御機能の低下

  3. 3

    HIVはウイルス名

  4. 4

    AIDSは進行して生じ得る状態

  5. 5

    人への偏見と結び付けない

図解免疫の通常範囲を中央に置き、過剰反応側の花粉症と機能低下側のHIV感染に伴う免疫不全を対比する図
中央の必要な免疫応答を基準に、左へ行くほど防御機能が低下し、右へ行くほど無害な物質への過剰反応が強まる軸で、二種類の異常を区別します。
手順

疾患例を分類する手順

  1. 1

    何に対する免疫応答かを確認する

  2. 2

    応答が過剰か機能が低下しているかを見る

  3. 3

    原因となる感染と発症した状態を分ける

  4. 4

    医療判断や人への評価を仕組み説明に持ち込まない

場面
花粉でくしゃみが起こる例と、免疫を担う細胞が減って感染症への防御が弱まる例を分類する。
順に考えると
花粉は多くの場合大きな害を与えませんが、それに免疫が過剰反応して症状が起こるならアレルギー側です。HIV感染が進み、免疫を担う細胞が損なわれて防御機能が低下するなら免疫不全側です。
ここが結論
花粉症は過剰、HIV感染に伴う免疫不全は低下、と反応の方向で区別できます。
注意

HIV感染とAIDSを同じ言葉にしない

確認

確認テスト

Q1

免疫の異常に関する説明として最も適切なものはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    アレルギーは免疫の過剰反応

  2. 2

    花粉症は身近なアレルギーの例

  3. 3

    HIV感染では免疫機能が低下し得る

  4. 4

    HIV感染とAIDSは同義ではない

  5. 5

    仕組みの学習を診断や人への偏見と分ける

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