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イントロ

体液と体内環境

細胞のすぐ外側には、血液ではなく組織液がある

体の多くの細胞は毛細血管の中の血液に直接触れていません。血しょうから生じた組織液を介して酸素や養分を受け取り、二酸化炭素などを渡します。

定義

体内環境

教科書では
体内環境とは、体の細胞を取り巻く体液がつくる環境です。
言いかえると
体液には血液、組織液、リンパ液があります。細胞が働き続けるには、その周囲の酸素、養分、イオンなどが大きく乱れないことが重要です。完全に変化しないのではなく、調節によって一定の範囲に保たれます。
要点

細胞のすぐ外側から逆にたどる

物質が細胞へ届く経路を問われたら、細胞のすぐ外側にある組織液から毛細血管へ逆向きにたどると整理できます。図や資料では、矢印の向きと物質名を組にし、酸素と二酸化炭素で移動方向が反対になることまで根拠にします。

  1. 1

    細胞は組織液に接する

  2. 2

    組織液は血しょうの一部から生じる

  3. 3

    一部はリンパ管へ入る

  4. 4

    リンパ液は血液循環へ戻る

比較
体液主な場所見る役割
血液血管内物質を全身へ運ぶ
組織液細胞の間血液と細胞の交換を仲立ちする
リンパ液リンパ管内組織液の一部を循環へ戻す

体液血液

主な場所
血管内
見る役割
物質を全身へ運ぶ

体液組織液

主な場所
細胞の間
見る役割
血液と細胞の交換を仲立ちする

体液リンパ液

主な場所
リンパ管内
見る役割
組織液の一部を循環へ戻す

名前は違っても互いにつながる体液であり、完全に別々の液体ではありません。場所と移動の順を対応させます。

図解毛細血管から組織液を介して細胞へ物質が届き、一部がリンパ管から血液循環へ戻る図
実線は酸素や養分が毛細血管から組織液を介して細胞へ届く経路、破線は組織液の一部がリンパ管へ入り血液循環へ戻る経路を示します。
手順

物質交換を追う4段階

  1. 1

    毛細血管を流れる血しょうから水分や物質が出る

  2. 2

    細胞の間に組織液ができる

  3. 3

    細胞が酸素や養分を受け取り不要物を渡す

  4. 4

    組織液の一部がリンパ液となって循環へ戻る

場面
運動中の筋細胞へ酸素が届き、二酸化炭素が回収される順を説明する。
順に考えると
酸素は毛細血管内の血液から組織液へ移り、そこから筋細胞へ届きます。筋細胞の呼吸で生じた二酸化炭素は逆に、細胞から組織液を経て血液へ移ります。血液と細胞の間に組織液を置くことが判断の要点です。
ここが結論
酸素は血液→組織液→細胞、二酸化炭素は細胞→組織液→血液と追えます。
注意

全ての細胞が血液に直接触れるわけではない

確認

確認テスト

Q1

毛細血管の外にある筋細胞を直接取り巻く体液はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    体内環境は細胞を取り巻く体液がつくる

  2. 2

    多くの細胞は組織液を介して血液と交換する

  3. 3

    血液・組織液・リンパ液は互いにつながる

  4. 4

    調節によって体液の状態が一定範囲に保たれる

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