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イントロ

電力・電力量・ジュール熱

一秒当たりか、使った時間の合計か

600 Wの機器という表示は一秒当たりのエネルギー変換の速さです。実際に使ったエネルギー量は時間を掛けて求めます。WとWhの見た目が似ていても役割は別です。

定義

電力と電力量

教科書では
電力Pは電気エネルギーを変換する速さ、電力量Eは一定時間に変換された電気エネルギーの総量です。
言いかえると
電力の単位WはJ/sです。電力量はSIではJですが、日常の電力利用ではWhやkWhも使います。抵抗で電気エネルギーが内部エネルギーへ変わる量をジュール熱と呼びます。
公式

電気エネルギーの式

電力

オームの法則に従う抵抗では、分かっている二量に合わせて形を選べます。

  • 電力。単位はW

電力量とジュール熱

値が一定なら電力へ時間を掛けて総エネルギーを求めます。

  • エネルギー・熱量。単位はJ
  • 時間。Jで求めるときはs
使うときのコツ

Whで求めるときはW×h、JならW×sです。

解くコツ

一秒当たりならP、一定時間の合計ならEまたはQと判断し、時間単位を合わせます。

比較
意味と関係主な単位
電力P変換の速さ。1 W=1 J/sW
電力量E変換した総量。1 Wh=3600 JJ・Wh
ジュール熱Q抵抗で生じる熱量。Q=I²RtJ

電力P

意味と関係
変換の速さ。1 W=1 J/s
主な単位
W

電力量E

意味と関係
変換した総量。1 Wh=3600 J
主な単位
J・Wh

ジュール熱Q

意味と関係
抵抗で生じる熱量。Q=I²Rt
主な単位
J

kWhは電力の単位ではなく、電力へ時間を掛けたエネルギーの単位です。

図解電源から機器へ電気エネルギーが入り、一秒当たりの電力と時間を掛けて総電力量となり、熱や光へ変換される流れ図
上段は電圧・電流から一秒当たりの電力P=VIを求め、時間tを掛けて総電力量E=Ptへ進む流れです。下段は抵抗で電気エネルギーがジュール熱へ移る経路です。
手順

単位を崩さない手順

  1. 1

    電力か電力量かを問題文から決める

  2. 2

    P=VIなどで一秒当たりを求める

  3. 3

    Jなら時間をs、Whならhへ直す

  4. 4

    桁と単位をエネルギーの流れで検算する

場面
100 Vで6.0 A流れる機器を10分間使った。
順に考えると
電力はP=VI=100×6.0=600 Wです。10分=600 sなので、電力量はE=Pt=600×600=3.6×10⁵ Jです。時間で計算すれば600 W×1/6 h=100 Wh=0.10 kWhとなり、同じ総量を別単位で表せます。
ここが結論
電力600 W、電力量3.6×10⁵ J=0.10 kWhです。
注意

WとWhを同じ量にしない

確認

電力量の確認

Q1

200 Wの機器を30 s使ったときの電力量はどれですか。

確認

ジュール熱の確認

Q1

4.0 Ωの抵抗に5.0 Aを10 s流したときのジュール熱はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    電力P=VIは一秒当たりの変換速度

  2. 2

    電力量E=Ptは時間全体の総量

  3. 3

    抵抗のジュール熱はQ=I²Rt

  4. 4

    1 Wh=3600 JでWとWhを区別する

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