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イントロ

物理学が支える身近な技術

技術を法則までたどって説明する

技術は法則と無関係な箱ではありません。センサーへ入る物理量、利用する現象や法則、得たい情報や動作、成立条件と限界を順にたどると、物理基礎が社会の機能をどう支えるかが見えます。

定義

現象から技術へのつながり

教科書では
自然現象を測定し、物理法則で量の関係を読み、目的の機能へ変える設計の流れです。
言いかえると
例えば距離計は波を送り、反射して戻る時間を測り、波の速さから距離を求めます。無線通信は電磁波へ情報を載せて伝えます。建物の制振や乗り物の安全装置も、運動、力、振動、エネルギーの関係を利用します。
公式

反射波で距離を測る

往復時間から距離

速さvの波が対象まで進み、反射して戻る往復時間tから片道距離dを求めます。

  • 対象までの片道距離
  • 媒質中の波の速さ
  • 送信から受信までの往復時間
使うときのコツ

vtは往復距離です。対象までの片道距離には2で割る操作が必要です。

解くコツ

何を直接測り、どの法則で欲しい量へ換算したかを分けます。

比較
分野の例利用する物理得られる機能
交通・建築力・運動・振動・エネルギー制動、衝撃低減、制振
計測・医療技術波の反射・吸収・透過距離測定、内部の情報
情報通信電気回路・電磁波情報の変換・伝送

分野の例交通・建築

利用する物理
力・運動・振動・エネルギー
得られる機能
制動、衝撃低減、制振

分野の例計測・医療技術

利用する物理
波の反射・吸収・透過
得られる機能
距離測定、内部の情報

分野の例情報通信

利用する物理
電気回路・電磁波
得られる機能
情報の変換・伝送

実際の装置は複数の法則と材料・制御を組み合わせます。一つの法則だけで全機能を説明したことにはなりません。

図解交通、計測、情報通信、建築の各技術を、入力する物理量、利用する法則、得る機能、限界へ矢印で接続した図
交通、超音波計測、情報通信、建築を、入力→現象・法則→機能→成立条件・限界という共通の読み方へつなぎます。行配置、枠形状、線種、文字でも経路を追えます。
手順

技術を説明する四段階

  1. 1

    装置へ入る力、光、音、電圧などの物理量を特定する

  2. 2

    反射、運動、電磁波など利用する現象と法則を挙げる

  3. 3

    測定、通信、制動など得られる機能へ結び付ける

  4. 4

    媒質、測定精度、近似、安全確保など成立条件と限界を書く

場面
空気中の音速を340 m/sとし、超音波距離計が波を出してから反射波を受けるまで0.020 sだった。対象までの距離を求める。
順に考えると
波が進んだ往復距離はvt=340×0.020=6.8 mです。測りたいのは対象までの片道距離なので、d=6.8/2=3.4 mとなります。音速は媒質や温度によって変わるため、実際の測定には補正や誤差があります。
ここが結論
対象までの距離は3.4 mです。
注意

原理の説明と個別判断を混ぜない

確認

距離測定の確認

Q1

反射波の往復時間から対象までの距離を求める式で、2で割る理由は何ですか。

確認

説明方法の確認

Q1

身近な技術を物理学と結び付ける説明として最も適切なのはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    技術は入力する物理量と現象・法則を利用する

  2. 2

    法則から測定や動作という機能へ結び付ける

  3. 3

    反射波の往復時間ではd=vt/2

  4. 4

    モデルが説明できる範囲と限界を明示する

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