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イントロ

熱量保存と熱平衡

温度ではなく、熱量のやり取りを見る

高温の物体と低温の物体を接触させると、熱は高温側から低温側へ移動します。外へ逃げる熱を無視できるなら、失った熱量と受け取った熱量を対応させます。

定義
とは、接触する物体のが等しくなり、正味の移動がない状態です。
見分けるポイント
一方的な移動が続く状態ではなく、二物体の温度が共通の値へ落ち着いた状態です。
公式

熱量保存の見方

外部とのやり取りを無視できるとき、高温側が失うと低温側が受け取る量を対応させます。

熱量保存

では、失った量と受け取った量を等しく置きます。

使うときのコツ

温度が等しいという意味ではなく、熱量のやり取りを等しく置くという意味です。

解くコツ

まず外へ熱が逃げない系を決め、高温側と低温側を分けます。

比較
温度変化熱量の役割
高温側下がる熱量を失う
低温側上がる熱量を受け取る
熱平衡同じ温度に近づく正味の移動がなくなる

高温側

温度変化
下がる
熱量の役割
熱量を失う

低温側

温度変化
上がる
熱量の役割
熱量を受け取る

熱平衡

温度変化
同じ温度に近づく
熱量の役割
正味の移動がなくなる

から、どちらが失い、どちらが受け取るかを先に判断します。

手順

式を立てる順番

  1. 1

    外へ熱が逃げない系を決める

  2. 2

    高温側と低温側を分ける

  3. 3

    それぞれの温度変化を読む

  4. 4

    失った熱量と受け取った熱量を等しく置く

図解高温の金属から低温の水へ熱が移動し、同じ温度に近づく様子を示した図
熱い金属は熱量を失い、水は熱量を受け取ります。外へ逃げる熱を無視できるとき、この2つの熱量を対応させて考えます。
場面
熱い金属が500Jの熱量を失い、その熱がすべて水に移った。
順に考えると
外へ熱が逃げないとみなすなら、水が受け取った熱量も500Jです。実験では容器や空気へ熱が逃げることもありますが、基本問題ではそこを無視できる理想化をします。金属と水の温度が同じになることを熱平衡といい、計算では失った熱量と受け取った熱量を対応させます。
ここが結論
水が受け取った熱量は500Jです。熱が逃げないという条件が書かれているかどうかも、式を立てる前に確認します。
注意

保存されるのは温度ではない

確認

確認テスト 1

Q1

熱量保存で等しく置くものはどれですか。

確認

確認テスト 2

Q1

熱平衡になった後の状態として適切なのはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    エネルギーは高温側から低温側へ移動します

  2. 2

    平衡状態では正味の移動がなくなります

  3. 3

    外部へ逃げないなら失った量と受け取った量を等しく置きます

  4. 4

    では温度そのものを保存するのではありません

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