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イントロ

熱機関・熱効率・不可逆性

熱を全部仕事にできるわけではない

熱機関は、高温部から受け取った熱の一部を仕事として取り出す装置です。入った熱のすべてが仕事になるわけではなく、一部は低温部へ出ていきます。

定義

熱機関

教科書では
高温部から熱を受け取り、その一部を仕事として取り出す装置です。
言いかえると
エンジンのような熱機関では、燃料などから得た熱を使って仕事を取り出します。ただし、受け取った熱をすべて仕事に変えることはできず、使い切れない熱が低温側へ出ていきます。
公式

熱効率の式

受け取った熱のうち、どれだけ仕事として取り出せたかを割合で見ます。

熱効率

受け取った熱量 Qin のうち、仕事 Wout として取り出せた割合です。

  • 熱効率
  • 取り出した仕事
  • 受け取った熱量
使うときのコツ

百分率で表すときは、最後に100をかけます。

解くコツ

入ってきた熱、取り出した仕事、捨てられる熱を図で分けてから式に入れます。

要点

エネルギーの出口を見る

熱機関は『熱を仕事に変える装置』ですが、入力された熱の行き先は仕事だけではありません。排熱まで含めて流れを読むと、熱効率の意味がはっきりします。

  1. 1

    熱機関には高温部と低温部が関わる

  2. 2

    受け取った熱の一部が仕事になる

  3. 3

    残りの熱は低温部へ出ていく

  4. 4

    自然な変化には戻りにくい向きがある

手順

熱効率の求め方

  1. 1

    受け取った熱量 Qin を読む

  2. 2

    取り出した仕事 Wout を読む

  3. 3

    Wout / Qin を計算する

  4. 4

    必要なら百分率に直す

図解高温部から熱機関へ熱が入り、一部が仕事、一部が低温部へ出る流れを示した図
熱機関では、受け取った熱の一部だけを仕事として取り出します。残りの熱が低温部へ出るため、熱効率は100%にはなりません。
場面
熱機関が100Jの熱を受け取り、25Jの仕事を取り出した。
順に考えると
熱効率は η = Wout / Qin = 25 / 100 = 0.25 です。百分率で表すと25%です。残りの熱は低温部へ出ていくと考え、入ってきた熱がすべて仕事になるわけではないことを確認します。熱効率の計算では、取り出した仕事を分子、受け取った熱を分母にする向きを間違えないことが重要です。
ここが結論
この熱機関の熱効率は25%です。
注意

熱は全部仕事にできない

確認

確認テスト 1

Q1

100Jの熱を受け取り25Jの仕事を取り出す熱機関の熱効率はどれですか。

確認

確認テスト 2

Q1

熱効率100%が現実的でない理由として近いものはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    熱機関は熱の一部を仕事へ変える

  2. 2

    熱効率は η = Wout / Qin

  3. 3

    入熱・仕事・排熱を分けて読む

  4. 4

    熱を100%仕事にする装置は考えない