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イントロ

獲得免疫のしくみ

特定の目印を識別し、相手に合う防御を働かせる

獲得免疫は、異物の抗原を特異的に識別して働く防御です。抗体を介して細胞外の異物に対処する経路と、感染した細胞を排除する経路があります。

定義

獲得免疫

教科書では
リンパ球が特定の抗原を識別し、その抗原に対応した免疫応答を起こす仕組みです。
言いかえると
抗原は、免疫系が異物を見分ける手がかりとなる物質です。獲得免疫は初めての抗原への応答に時間がかかりますが、特定の相手に合う防御を組み立てます。後には記憶細胞が残ることがあります。
比較
経路主な標的防御の出口
体液性免疫細胞外の抗原B細胞から生じる細胞が抗体をつくる
細胞性免疫感染した細胞など細胞傷害性T細胞などが排除する

経路体液性免疫

主な標的
細胞外の抗原
防御の出口
B細胞から生じる細胞が抗体をつくる

経路細胞性免疫

主な標的
感染した細胞など
防御の出口
細胞傷害性T細胞などが排除する

何を標的にし、抗体か細胞のどちらが直接の出口になるかで二つの経路を分けます。

要点

標的→担当→出口で読む

用語だけを並べず、異物が細胞外にあるのか、細胞が感染しているのかを確認し、それに合う防御の出口を選びます。

  1. 1

    抗原は識別の手がかり

  2. 2

    B細胞は抗体産生へつながる

  3. 3

    抗体は特定抗原に結合する

  4. 4

    細胞傷害性T細胞は感染細胞を標的にする

図解抗原の認識から、抗体を介する体液性免疫と感染細胞を排除する細胞性免疫へ分かれる図
特定の抗原を識別した後、細胞外の異物には抗体を介する経路、感染した細胞には細胞傷害性T細胞などが働く経路へ分かれることを示します。
手順

獲得免疫の大まかな流れ

  1. 1

    異物の抗原が認識される

  2. 2

    対応するリンパ球が活性化される

  3. 3

    抗体産生又は感染細胞排除の経路が働く

  4. 4

    一部の細胞が記憶細胞として残る

場面
細胞外にいる細菌と、ウイルスに感染した細胞への防御を分ける。
順に考えると
細胞外の細菌などに対しては、その抗原に対応する抗体が結合する体液性免疫が重要です。一方、細胞内で増えるウイルスそのものを抗体だけで取り出すことはできないため、感染した細胞を細胞傷害性T細胞などが排除する経路が働きます。
ここが結論
相手の居場所を見て、抗体を介する経路か感染細胞を排除する経路かを判断できます。
注意

抗体は全ての異物に同じように働かない

確認

確認テスト

Q1

獲得免疫と自然免疫の違いとして最も適切なものはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    獲得免疫は特定の抗原を識別する

  2. 2

    体液性免疫は抗体を介して働く

  3. 3

    細胞性免疫は感染細胞などを排除する

  4. 4

    標的の場所と防御の出口を対応させる

  5. 5

    一部の細胞は記憶細胞として残る

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