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イントロ

血糖調節と糖尿病の境界

上がったら下げ、下がったら上げて、一定範囲へ戻す

血糖濃度は食事や活動で変化します。食後はインスリン、空腹時はグルカゴンなどが働き、自律神経も関わって、血糖を完全な一定値ではなく適切な範囲へ戻します。

定義

血糖濃度の調節

教科書では
血液中のグルコース濃度のずれを打ち消す方向に、神経系と内分泌系が働く調節です。
言いかえると
変化を小さくする方向へ働く仕組みを負のフィードバックといいます。食後の上昇には下げる方向、空腹時の低下には上げる方向の応答が起こります。変動すること自体が異常なのではありません。
比較
場面主なホルモン血糖への方向
食後に上昇インスリン細胞への取り込みやグリコーゲン合成を促し下げる
空腹時に低下グルカゴン肝臓からのグルコース供給を促し上げる

場面食後に上昇

主なホルモン
インスリン
血糖への方向
細胞への取り込みやグリコーゲン合成を促し下げる

場面空腹時に低下

主なホルモン
グルカゴン
血糖への方向
肝臓からのグルコース供給を促し上げる

ホルモン名だけでなく、変化を打ち消して元の範囲へ戻す方向を答えます。

要点

変化→検出→調節→戻る

グラフ問題では、ホルモンの増減だけを先に暗記せず、血糖が先にどう変化し、その後どの応答が増えたかを時間順に読みます。

  1. 1

    食事の時刻を確認する

  2. 2

    血糖変化の向きを読む

  3. 3

    ホルモン変化は後から対応させる

  4. 4

    元の範囲へ近づくかを見る

  5. 5

    自律神経の関与も忘れない

図解食後のインスリン経路と空腹時のグルカゴン・自律神経経路が血糖を一定範囲へ戻す図
上段は食後の血糖上昇に対するインスリン、下段は空腹時の血糖低下に対するグルカゴンと自律神経の働きを示し、どちらも中央の適正範囲へ戻します。
手順

食後のグラフを読む手順

  1. 1

    食事直後に血糖濃度が上がる

  2. 2

    少し遅れてインスリン濃度が増える

  3. 3

    細胞への取り込みや肝臓などでの貯蔵が進む

  4. 4

    血糖濃度が食前に近い範囲へ戻る

場面
食前を100とした相対値が、食後30分で血糖140・インスリン180、2時間後に血糖108・インスリン115となる資料を読む。
順に考えると
食後に血糖が上昇し、それに続いてインスリンが増えています。2時間後には両方が食前に近づくため、インスリンが血糖上昇を打ち消す方向に働いたと考えられます。数値は診断値ではなく、変化の順序を読むための相対値です。
ここが結論
血糖上昇→インスリン増加→血糖が元の範囲へ、という順序を根拠に説明できます。
注意

糖尿病を一つの原因や生活習慣だけで決めつけない

確認

確認テスト

Q1

食後に血糖濃度が上がったときの調節として最も適切なものはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    血糖は食事や活動で変動する

  2. 2

    食後はインスリンが下げる方向に働く

  3. 3

    空腹時はグルカゴンなどが上げる方向に働く

  4. 4

    自律神経と内分泌系が協調する

  5. 5

    糖尿病は単一原因に限定せず医療判断と学習を分ける

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