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イントロ

離れた場所で酸化と還元をつなぐ

電子は亜鉛負極から銅正極へ

このでは、Znが電子を出し、Cu²⁺が受け取ります。二つの反応を離して進め、外部へ電気を取り出します。

定義
とは、亜鉛の酸化と銅イオンの還元から電気を取り出す電池です。
イメージすると
が大きいZn側ではが起こり、からを出します。Cu側のではCu²⁺のが起こります。
公式

各極の半反応

放電中のの極性、、物質変化を極ごとに読みます。

負極・酸化

Zn側のの原子がの中のZn²⁺となり、2個をへ出します。

  • 放電中に電子を外部回路へ送り出す極
使うときのコツ

Zn側は酸化で、は減る方向です。

正極・還元

Cu²⁺が電子を受け取り、Cu側の上へのCuとして析出します。

  • 放電中に外部回路から電子を受け取る極
使うときのコツ

Cu側は還元で、は増える方向です。

解くコツ

する極→の出発点→する極、の順に判断します。

公式

電子を消去した全体反応

二つの半反応は電子2個でつながります。

全体反応

電子2個を消去した全体の酸化還元反応です。

  • 外部回路でZn電極からCu電極
使うときのコツ

左右の原子数と電荷合計+2が一致します。

解くコツ

半反応式の電子数をそろえて足し、電子を消去してから原子数と電荷を検算します。

図解亜鉛負極と銅正極、外部回路を亜鉛から銅へ流れる電子、塩橋のイオン移動を示すダニエル電池図
Zn側を負極・酸化、Cu側を正極・還元と明記し、は上の導線をZn→Cuへ流します。の移動での偏りを抑えます。
手順

電池図を読む手順

  1. 1

    二つので比較し、を出すZn側を決める

  2. 2

    Zn側へ負極・酸化、Cu側へ正極・還元と対応させる

  3. 3

    電子の矢印を外部回路でZnからCuへ描く

  4. 4

    各極のを書き、電子2個をそろえて全体式を作る

  5. 5

    イオン移動で電荷の偏りを抑える部分をと説明する

比較
項目Zn側Cu側
放電時の極負極正極
反応酸化還元
半反応Zn→Zn²⁺+2e⁻Cu²⁺+2e⁻→Cu
電極質量減る方向増える方向

項目放電時の極

Zn側
負極
Cu側
正極

項目反応

Zn側
酸化
Cu側
還元

項目半反応

Zn側
Zn→Zn²⁺+2e⁻
Cu側
Cu²⁺+2e⁻→Cu

項目電極質量

Zn側
減る方向
Cu側
増える方向

『負極だから還元』ではありません。ダニエル電池の放電では負極Znが酸化、正極Cuが還元です。

場面
でZn 0.100 molがZn²⁺へ酸化された。Cu²⁺の減少量と析出するCuのを求める。Cuのモル質量は63.5 g/molとする。
順に考えると
両半反応は電子2個で対応し、全体式のZn:Cu²⁺:Cuは1:1:1です。したがってCu²⁺は0.100 mol減り、Cuは0.100 mol析出します。質量は0.100 mol×63.5 g/mol=6.35 gです。
ここが結論
Cu²⁺は0.100 mol減少し、Cu 6.35 gが析出します。Zn側とCu側の電子数も各0.200 mol分です。
注意

電子は塩橋を通らない

確認

確認テスト

Q1

放電中のについて正しい組合せはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    Zn側は負極で酸化、Cu側は正極で還元

  2. 2

    電子は外部回路をZn電極からCu電極へ流れる

  3. 3

    塩橋はイオン移動で溶液の電荷の偏りを抑える

  4. 4

    化学基礎ではダニエル電池の反応までとし、実用電池・電気分解へ越境しない

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