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イントロ

塩を水へ溶かした後まで考える

構成イオンと水の反応から液性を読む

は酸由来のに由来するからなります。水へ溶けた粒子が水と反応するかを考えると、の傾向を説明できます。

定義
とは、塩から生じたイオンが水と反応する現象です。
見分けるポイント
水と反応するからH₃O⁺またはOH⁻が生じるかを見て、水溶液のを定性的に判断します。平衡定数やpHの数値計算へは広げません。
公式

水と反応する代表的イオン

と水の反応を、平衡定数を計算せずに読みます。

アンモニウムイオン

H₃O⁺が生じるため、NH₄Clのの側へ傾きます。

  • 可逆的な反応を定性的に示す
使うときのコツ

平衡定数や濃度からのpH計算は扱いません。

酢酸イオン

が生じるため、酢酸ナトリウムのの側へ傾きます。

  • 弱酸である酢酸に由来する陰イオン
使うときのコツ

反応するイオンだけを取り出して考えます。

解くコツ

へ分け、どのに由来するかを確認し、水と反応してH₃O⁺かOH⁻を生じるかを判断します。

図解NaCl、NH4Cl、CH3COONaの構成イオンと水との反応、液性の傾向を比較する図
三つのを、それぞれの構成粒子であるに分け、H₃O⁺を生じる、ほぼ反応しない、を生じるという粒子の役割を文字と矢印で明確に比較します。
手順

塩水溶液を読む手順

  1. 1

    塩の化学式を陽イオンと陰イオンへ分ける

  2. 2

    各イオンがどの酸・塩基に由来するか確認する

  3. 3

    水と反応してH₃O⁺またはOH⁻を生じる代表的イオンか判断する

  4. 4

    濃度やを含む条件付きの定性的な傾向として結論を書く

比較
由来の組合せ代表的な液性
NaCl強酸HCl・強塩基NaOHおおむね
NH₄Cl強酸HCl・弱塩基NH₃
CH₃COONa弱酸CH₃COOH・強塩基NaOH

NaCl

由来の組合せ
強酸HCl・強塩基NaOH
代表的な液性
おおむね

NH₄Cl

由来の組合せ
強酸HCl・弱塩基NH₃
代表的な液性

CH₃COONa

由来の組合せ
弱酸CH₃COOH・強塩基NaOH
代表的な液性

元のの強弱は手掛かりですが、すべての塩をこの表だけで断定できるわけではありません。

場面
酢酸ナトリウムCH₃COONaのを、構成イオンから定性的に判断する。
順に考えると
CH₃COONaはNa⁺とCH₃COO⁻に分かれます。Na⁺の水との反応はこの範囲で小さいと扱います。CH₃COO⁻は水からを受け取り、CH₃COOHとを生じる方向の反応をするため、の側へ傾きます。
ここが結論
代表的条件でCH₃COONa水溶液は塩基性と判断します。pHの数値は平衡計算をせず求めません。
注意

『中和でできた塩だから中性』ではない

確認

確認テスト

Q1

NH₄Clのの側へ傾く主な説明として適切なのはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    塩は酸由来の陰イオンと塩基由来の陽イオンからなる

  2. 2

    構成イオンが水と反応してH₃O⁺またはOH⁻を生じるか考える

  3. 3

    NaCl、NH₄Cl、CH₃COONaを代表例として液性の傾向を読む

  4. 4

    加水分解は定性的に扱い、平衡定数やpH計算へ越境しない

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