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イントロ

溶液の濃さをmolで比べる

1 L当たりの溶質量へそろえる

モル濃度は、溶液1 L中に溶けている溶質の物質量をmolで表した濃度です。体積は溶媒ではなく完成した溶液についてL単位で使います。

定義

モル濃度

教科書では
溶液の体積1 L当たりに含まれる溶質の物質量で、単位はmol/Lです。
言いかえると
0.20 molのNaClを水に溶かして、溶液全体を1.0 Lにしたとき0.20 mol/Lです。水1.0 Lへ溶かすのではなく、最後の溶液体積を1.0 Lにそろえます。mLで与えられた体積は1000で割ってLへ直してから式へ入れます。
公式

濃度と希釈

体積はL、物質量はmolへそろえます。

モル濃度

溶質の物質量nを、溶液全体の体積Vで割ります。

  • モル濃度(mol/L)
  • 溶質の物質量(mol)
  • 溶液体積(L)
使うときのコツ

mLのまま代入せず、1000 mL = 1 Lで換算します。

単純な希釈

溶質が失われず反応もしない希釈では、希釈前後の溶質の物質量が等しくなります。

  • 希釈前、希釈後
使うときのコツ

この関係は溶質量保存の条件を確認してから使います。

解くコツ

溶質を確認し、質量ならmolへ、体積はLへ、最後にn÷Vの順です。希釈では水の量ではなく希釈後の溶液全体の体積を使います。

図解溶質の物質量をメスフラスコへ入れ、標線まで溶媒を加えて溶液体積を定める図
溶質を入れた後、溶媒を標線まで加えて溶液全体の体積を決めます。モル濃度の分母は加えた水の体積ではなく、完成した溶液体積です。
手順

濃度計算の4段階

  1. 1

    溶質の化学式と物質量を確認し、質量ならモル質量でmolへ直す

  2. 2

    溶液の体積を確認し、mLなら1000で割ってLへ直す

  3. 3

    c=n÷Vへ単位付きで代入する

  4. 4

    濃い・薄いという言葉ではなくmol/Lの数値で結果を確かめる

比較
体積式へ入れる値注意
溶液100 mL0.100 L1000で割る
溶液250 mL0.250 L溶液全体の体積
水100 mLを加えたそれだけでは未確定最終溶液体積を確認

体積溶液100 mL

式へ入れる値
0.100 L
注意
1000で割る

体積溶液250 mL

式へ入れる値
0.250 L
注意
溶液全体の体積

体積水100 mLを加えた

式へ入れる値
それだけでは未確定
注意
最終溶液体積を確認

溶媒を何mL加えたかと、完成した溶液が何Lかは同じ情報ではありません。

場面
NaCl 0.585 gを水に溶かし、溶液全体を100.0 mLにした。NaClのモル質量を58.5 g/molとしてモル濃度を求める。
順に考えると
物質量は0.585 g÷58.5 g/mol=0.0100 molです。溶液体積100.0 mLは0.1000 Lです。c=0.0100 mol÷0.1000 L=0.100 mol/Lとなります。分母は加えた水の体積ではなく、標線まで調製した溶液体積です。
ここが結論
モル濃度は0.100 mol/Lです。質量→mol、mL→Lの2つの変換を先に終えました。
注意

mLと溶媒体積をそのまま使わない

確認

確認テスト

Q1

溶質0.030 molを含む溶液150 mLのモル濃度はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    モル濃度は溶質の物質量を溶液体積で割った量

  2. 2

    体積はmLからLへ直し、溶媒ではなく完成した溶液を使う

  3. 3

    希釈式は溶質が保存され反応しない条件で使う

  4. 4

    質量が与えられたらモル質量でmolへ直してから濃度を求める

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