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イントロ

はかれる質量からmolを知る

gと粒子の世界をモル質量でつなぐ

モル質量は物質1 mol当たりの質量で、単位はg/molです。質量をモル質量で割れば物質量、物質量にモル質量を掛ければ質量になります。

定義

モル質量

教科書では
ある物質1 molの質量を表す量で、通常g/molを単位として用います。
言いかえると
H₂Oの分子量は18.0で無単位ですが、H₂Oのモル質量は18.0 g/molです。同じ数値になるのは、相対質量の尺度とmolの定義が対応するためです。計算では物質名と化学式を確認し、1 mol当たり何gかを決めてから換算します。
公式

質量・物質量・モル質量

単位を式へ入れると、掛けるか割るかを判断できます。

物質量

質量mをモル質量Mで割ると、g ÷ (g/mol) = molになります。

  • 物質量(mol)
  • 質量(g)
  • モル質量(g/mol)
使うときのコツ

求める単位がmolになるか、単位の約分まで書きます。

質量

物質量に1 mol当たりの質量を掛けるとgになります。

  • 質量(g)
使うときのコツ

mol × g/mol = gという単位の向きを確認します。

解くコツ

化学式→相対質量の合計→モル質量g/mol→換算の順に進みます。質量からmolは割り、molから質量は掛けます。

図解質量gと物質量molをモル質量g/molで相互変換し、さらに粒子数へつなぐ経路図
gからmolへはモル質量で割り、molからgへはモル質量を掛けます。molを中央に置くと、粒子数や後の反応式へ同じ手順で接続できます。
手順

質量換算の手順

  1. 1

    物質の化学式と、与えられた原子量を確認する

  2. 2

    分子量または式量を求め、同じ数値にg/molを付けてモル質量とする

  3. 3

    求める向きに応じてn=m÷Mまたはm=n×Mを選ぶ

  4. 4

    数値と単位を代入し、答えの大きさが比例関係に合うか確認する

比較
単位
分子量H₂Oは18.0なし
モル質量H₂Oは18.0 g/molg/mol
質量H₂O 9.0 gg
物質量H₂O 0.50 molmol

分子量

H₂Oは18.0
単位
なし

モル質量

H₂Oは18.0 g/mol
単位
g/mol

質量

H₂O 9.0 g
単位
g

物質量

H₂O 0.50 mol
単位
mol

数値が似ていても、何を表す量かと単位をそろえることで取り違えを防げます。

場面
NaCl 11.7 gは何molか。原子量をNa=23.0、Cl=35.5とする。
順に考えると
NaClの式量は23.0+35.5=58.5なので、モル質量は58.5 g/molです。n = 11.7 g ÷ 58.5 g/mol = 0.200 molです。質量が1 mol分の58.5 gの5分の1なので、0.200 molという大きさも妥当です。
ここが結論
NaCl 11.7 gの物質量は0.200 molです。NaClはイオン結晶なので式量を基にしましたが、換算手順は分子の場合と同じです。
注意

数値だけを公式へ入れない

確認

確認テスト

Q1

モル質量44.0 g/molのCO₂ 0.250 molの質量はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    モル質量は1 mol当たりの質量で単位はg/mol

  2. 2

    質量から物質量はn=m÷M、物質量から質量はm=n×M

  3. 3

    分子量・式量は無単位、モル質量はg/molとして区別する

  4. 4

    数値だけでなく単位を約分して計算の向きを検査する

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