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イントロ

イオンのでき方

電子が増減すると、粒子に電荷が生まれる

イオンは、原子や原子団が電気を帯びた粒子です。原子が電子を失うと陽イオン、電子を受け取ると陰イオンになります。陽子が動くのではなく、電子の数が変わる点が大切です。

定義

イオン

教科書では
電子を失ったり受け取ったりして、全体として電気を帯びた原子や原子団です。
言いかえると
原子はふつう、正の電気をもつ陽子と負の電気をもつ電子がつり合っています。電子の数が減ると正に偏り、電子の数が増えると負に偏ります。この偏りをもつ粒子がイオンです。
要点

符号は電子の増減で決まる

陽イオン、陰イオンという名前は、電子がどう変わったかとセットで覚えます。

  1. 1

    電子を失うと負が減るので+になる

  2. 2

    電子を受け取ると負が増えるので-になる

  3. 3

    陽子が移動してイオンになるわけではない

  4. 4

    右上の+や-はイオン全体の電荷を表す

図解Naが電子を失ってNa+になり、Clが電子を受け取ってCl-になる流れの図
Naは電子を1個失って Na+、Clは電子を1個受け取って Cl- になります。陽子が移動するのではなく、電子数の変化で電荷が生じます。
公式

電荷を読む関係

厳密な計算問題にする前に、符号の向きを読む関係として使います。

イオンの電荷

陽子の正の電気と電子の負の電気の差が、粒子全体の電荷として見えます。

  • 正の電荷
  • 負の電荷
使うときのコツ

電子が減ると式の値は正の向きになります。

解くコツ

イオンの符号で迷ったら、電子が増えたか減ったかを先に言葉にします。名前の陽・陰だけで覚えず、負の電子がどう変化したかを確認します。

場面
Na原子とCl原子がイオンになる流れを読む。
順に考えると
Na原子は外側の電子を1個失うと、電子が陽子より1個少なくなり、Na+ と表します。Cl原子は電子を1個受け取ると、電子が陽子より1個多くなり、Cl- と表します。どちらも原子核の陽子数が変わったわけではありません。
ここが結論
電子を失うと陽イオン、電子を受け取ると陰イオンです。Na+ と Cl- は、この電子の増減を右上の符号で表しています。問題では、先に電子の増減を言葉にしてから符号を選ぶと、陽子の移動と混同しにくくなります。
比較
粒子電子の変化電荷
原子陽子数と電子数がつり合う全体で0
陽イオン電子を失う正に偏る
陰イオン電子を受け取る負に偏る

粒子原子

電子の変化
陽子数と電子数がつり合う
電荷
全体で0

粒子陽イオン

電子の変化
電子を失う
電荷
正に偏る

粒子陰イオン

電子の変化
電子を受け取る
電荷
負に偏る

イオンを読むときは、まず電子の増減を見ます。陽子が増減していると考えると、原子番号や元素の種類まで変わってしまい、説明が崩れます。

注意

陽子が移動すると思わない

確認

確認テスト 1

Q1

原子が電子を1個失うと、どのようなイオンになりますか。

確認

確認テスト 2

Q1

塩素原子が電子を1個受け取ると、どのようなイオンになりやすいですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    イオンは電気を帯びた粒子

  2. 2

    電子を失うと陽イオンになる

  3. 3

    電子を受け取ると陰イオンになる

  4. 4

    イオン生成では陽子数は変わらない

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