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イントロ

イオン結合と組成式

電荷が打ち消し合う比を読む

イオン結合は、陽イオンと陰イオンが静電気的な引力で引き合う結合です。イオン結合でできた物質は、全体の電荷が0になる最も簡単な比を組成式で表します。

定義

イオン結合

教科書では
陽イオンと陰イオンが、静電気的な引力によって結び付く結合です。
言いかえると
正の電荷をもつ陽イオンと、負の電荷をもつ陰イオンは引き合います。イオン結合でできた物質では、多数のイオンが規則的に並び、全体として電気的に中性になります。式を書くときは、分子1個ではなく、イオンの最も簡単な比を表すことに注意します。
公式

組成式の作り方

イオンの電荷を読み、合計が0になる比を探します。

電荷のつり合い

イオン結合でできた物質全体は、正負の電荷が打ち消し合う比で表します。

  • 全体として電気的に中性
使うときのコツ

まず右上の電荷を読みます。

最簡比

Mg2+ 1個ぶんの +2 を打ち消すには、Cl- が2個ぶん必要です。

  • MgとClの最も簡単な個数比
使うときのコツ

下付き数字は電荷ではなく比を表します。

解くコツ

組成式は、イオン式の電荷を読んでから作ります。正負の合計を0にし、最後に最も簡単な整数比になっているかを確認します。

図解Mg2+ 1個とCl- 2個で電荷の合計が0になり、MgCl2になることを示す図
Mg2+ の +2 を、Cl- 2個ぶんの -2 が打ち消します。MgCl2 の下付き2は、Clが2個ぶん必要という比を表し、電荷そのものではありません。
要点

組成式を書く順番

いきなり下付き数字を当てにいくより、電荷を読んでから比を決めます。

  1. 1

    陽イオンと陰イオンの電荷を読む

  2. 2

    正負の合計が0になる比を探す

  3. 3

    比を最も簡単な整数にする

  4. 4

    下付き数字は電荷ではなく個数比

場面
Mg2+ と Cl- から組成式を作る。
順に考えると
Mg2+ は +2、Cl- は -1 の電荷をもちます。Mg2+ 1個だけでは +2 が残るので、Cl- を2個合わせると +2 + (-1) + (-1) = 0 になります。したがって、Mg と Cl の比は 1 : 2 で、組成式は MgCl2 です。
ここが結論
MgCl2 は、Mg2+ と Cl- が 1 : 2 の比で電荷を打ち消し合うことを表す組成式です。右下の2は、Cl- が2個ぶん必要という比の情報であり、Clの電荷が2-という意味ではありません。
比較
表すもの注意点
イオン式1つのイオンの電荷右上の符号を読む
組成式イオンの最簡比下付き数字は比を表す
分子式1分子中の原子数イオン結晶にはそのまま使わない

イオン式

表すもの
1つのイオンの電荷
注意点
右上の符号を読む

組成式

表すもの
イオンの最簡比
注意点
下付き数字は比を表す

分子式

表すもの
1分子中の原子数
注意点
イオン結晶にはそのまま使わない

NaCl や MgCl2 は、独立した小さな分子1個を表す式ではなく、イオン結晶中のイオンの比を表す式として読みます。

注意

NaClを1個の分子だと思わない

確認

確認テスト 1

Q1

Ca2+ と Cl- からできる組成式として適切なのはどれですか。

確認

確認テスト 2

Q1

Mg2+ と O2- からできる組成式として適切なのはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    イオン結合は正負のイオンの引力

  2. 2

    組成式は電荷が0になる比を表す

  3. 3

    下付き数字は電荷ではなく個数比

  4. 4

    イオン結晶を分子1個として読まない

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