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イントロ

緯度別の熱収支と大気大循環

低緯度の熱の余りを、高緯度へ運ぶ風の仕組みを読む

大気大循環は、緯度による加熱差を背景に地球規模で生じる大気の流れです。 緯度による受熱量の違いから、ハドレー循環、貿易風、偏西風と熱輸送を関連付けます。

定義

大気大循環

教科書では
大気大循環は、緯度による加熱差を背景に地球規模で生じる大気の流れです。
言いかえると
低緯度は太陽放射を多く受け、高緯度は少なく受けます。もし熱輸送がなければ差は拡大しますが、ハドレー循環などの循環、貿易風、偏西風が海洋とともに熱を運びます。風名は向かう方角ではなく、吹いてくる方角で呼びます。
要点

余剰と不足を見つけてから矢印を結ぶ

緯度別グラフで受熱と放熱の二曲線を比べ、受熱が上なら余剰、放熱が上なら不足と読みます。その差を埋める向きが低緯度から高緯度への熱輸送です。 資料では凡例・軸・観測条件を先に確認し、見えた事実とそこからの推論を別の文にして、結論の根拠がどの値や位置関係にあるかを示します。

  1. 1

    低緯度は受熱が大きい

  2. 2

    高緯度は放熱が相対的に大きい

  3. 3

    ハドレー循環が関わる

  4. 4

    貿易風・偏西風を分布で読む

図解低緯度の熱余剰から大気大循環を通じて高緯度へ熱を運ぶ流れ
左の低緯度で生じる熱の余剰から、上昇・下降を含む循環と地表付近の風を経て、高緯度側の不足を補う方向へ熱が運ばれる順を示します。
手順

資料を判断する手順

  1. 1

    緯度別の受熱曲線と放熱曲線を確認する

  2. 2

    低緯度の余剰と高緯度の不足を判定する

  3. 3

    大気循環と卓越風の向きを読む

  4. 4

    熱輸送が緯度差を弱めると説明する

比較
対象特徴・条件判断の意味
低緯度受熱が相対的に大きい熱の余剰
高緯度放熱が相対的に大きい熱の不足
大気大循環南北・鉛直の流れ熱を輸送

対象低緯度

特徴・条件
受熱が相対的に大きい
判断の意味
熱の余剰

対象高緯度

特徴・条件
放熱が相対的に大きい
判断の意味
熱の不足

対象大気大循環

特徴・条件
南北・鉛直の流れ
判断の意味
熱を輸送

地球全体の放射収支がつり合っていても、緯度ごとには余剰と不足があり、循環がその差を小さくします。

場面
緯度0〜35度では受熱曲線が放熱曲線より上、50度より高緯度では放熱曲線が上にあった。
順に考えると
低緯度では入るエネルギーが出るエネルギーより多く、高緯度では逆です。各緯度の平均温度が一方的に変化し続けないことから、大気と海洋が低緯度の余剰を高緯度へ運ぶと推論できます。
ここが結論
二曲線の上下関係から余剰・不足を読み、熱輸送の向きを低緯度→高緯度と判断できます。
注意

風向を進む向きで呼ばない

確認

確認テスト

Q1

地球規模の平均で熱が主に輸送される向きはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    緯度で太陽放射の受熱量が異なる

  2. 2

    低緯度は余剰、高緯度は不足

  3. 3

    大気大循環が熱を輸送する

  4. 4

    貿易風・偏西風を分布資料で読む

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