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イントロ

地球の形・大きさとエラトステネスの測定

影と距離から、見えない地球全体の大きさを求める

地球はほぼ球形ですが、赤道方向にわずかに膨らみ、赤道半径が極半径より大きい形をしています。 二地点の角度差と地表距離を円周の一部として読み、地球の大きさを比例で求めます。

定義

地球の形と大きさ

教科書では
地球はほぼ球形ですが、赤道方向にわずかに膨らみ、赤道半径が極半径より大きい形をしています。
言いかえると
地球全体を一度に測れなくても、同じ時刻の二地点で太陽光の角度を比べると、その差を地球中心の角度とみなせます。角度差が一周360度の何分の一かを求め、二地点の地表距離を同じ割合で拡大すると円周を推定できます。
要点

角度の割合と距離の割合をそろえる

影の角度差Δθに対応する地表距離dを先に図へ書き、円周Cとの比例を立てます。太陽までの距離が十分大きく、光線をほぼ平行とみなすモデルが前提です。 資料では凡例・軸・観測条件を先に確認し、見えた事実とそこからの推論を別の文にして、結論の根拠がどの値や位置関係にあるかを示します。

  1. 1

    二地点はほぼ同一子午線上

  2. 2

    太陽光はほぼ平行

  3. 3

    角度差と中心角を対応

  4. 4

    赤道半径と極半径は同じでない

公式

角度差から円周を求める

二地点間の距離が地球一周のどの割合かを角度差で決めます。

角度差から円周を求める

地表距離dを、中心角Δθから一周360度へ比例拡大する。

解くコツ

角度の単位を度にそろえ、結果が地球一周として妥当な桁か確かめます。

図解二地点で影の角度差と地表距離を測り、比例から地球の円周を求める流れ
左から、同時刻の二地点観測、影の角度差、地表距離を対応させ、角度差が一周の何分の一かを使って地球の円周へ拡大する手順を示します。
手順

資料を判断する手順

  1. 1

    二地点の角度差Δθを確認する

  2. 2

    二地点間の地表距離dを確認する

  3. 3

    Δθ対360度とd対円周Cを対応させる

  4. 4

    求めた円周や半径を概数として評価する

比較
対象特徴・条件判断の意味
完全な球全方向の半径が同じ初めの近似モデル
実際の地球赤道半径がわずかに大きい精密測定で差が分かる
エラトステネス法影と距離を比例させる地球全体を歩かず推定

対象完全な球

特徴・条件
全方向の半径が同じ
判断の意味
初めの近似モデル

対象実際の地球

特徴・条件
赤道半径がわずかに大きい
判断の意味
精密測定で差が分かる

対象エラトステネス法

特徴・条件
影と距離を比例させる
判断の意味
地球全体を歩かず推定

球の近似は大きさの推定に有効ですが、精密には赤道半径と極半径を区別します。

場面
同一子午線上の二地点で、太陽高度の差が7.2度、地表距離が800 kmだった。
順に考えると
7.2度は360度の50分の1なので、800 kmは地球円周の50分の1に当たります。したがって円周は800×50=40,000 kmと推定できます。角度差が2倍なら同じ距離が円周に占める割合も2倍になるため、比例の向きを確認できます。
ここが結論
角度差→一周に対する割合→地表距離の拡大、の順で約40,000 kmと求められます。
注意

影の角度をそのまま地球の傾きにしない

確認

確認テスト

Q1

角度差7.2度、二地点間800 kmのとき、地球円周の推定値はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    地球はほぼ球形だが赤道方向にわずかに膨らむ

  2. 2

    角度差と地表距離を同じ割合で扱う

  3. 3

    太陽光を平行とみなすモデルを使う

  4. 4

    測定値から見えない全体を推定できる

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