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イントロ

運動エネルギー

動いていること自体がエネルギーになる

止まっている物体と比べると、動いている物体は他の物体を押したり変形させたりできます。この『動いていることで持つはたらき』をエネルギーとして表したものが運動エネルギーです。

定義

運動エネルギー

教科書では
質量 m、速さ v の物体の運動エネルギー K は K = 1/2 mv² で表されます。
言いかえると
速いほど大きくなり、重いほど大きくなります。特に速さは 2 乗で効くので、速さが 2 倍になると運動エネルギーは 4 倍になります。式をそのまま覚えるだけでなく、「何がどれだけ効くか」を読むことが大切です。
公式

運動エネルギーの公式

質量と速さが分かれば、動いていることで持つエネルギーを計算できます。

運動エネルギー

質量 m と速さ v から、運動エネルギー K を求める基本式です。

  • 運動エネルギー
  • 質量
  • 速さ
使うときのコツ

v を 2 倍にすると K は 4 倍になります。速さは先に 2 乗してから計算します。

解くコツ

速さの 2 乗を忘れないことが最重要です。数字を入れたら、まず v² を作ってから掛けます。

比較
変えるもの運動エネルギーの変化見方
質量を大きくする大きくなる重いほど大きい
速さを大きくする大きくなる速さの影響が大きい
止まる0になる運動していない

変えるもの質量を大きくする

運動エネルギーの変化
大きくなる
見方
重いほど大きい

変えるもの速さを大きくする

運動エネルギーの変化
大きくなる
見方
速さの影響が大きい

変えるもの止まる

運動エネルギーの変化
0になる
見方
運動していない

運動エネルギーは、質量と速さの両方で決まります。

要点

式から読むポイント

テストでは、数値計算だけでなく「何倍になるか」を問う問題が多いので、m と v の効き方の違いを押さえるのが大切です。

  1. 1

    質量が 2 倍なら、運動エネルギーも 2 倍になる

  2. 2

    速さが 2 倍なら、運動エネルギーは 4 倍になる

  3. 3

    単位は J で、仕事や位置エネルギーと同じ単位で比べられる

図解ゆっくり動く球と速く動く球が、それぞれやわらかい壁に当たるときの変形の差を示した図
速く動く球ほど、相手に与える変化が大きくなります。運動エネルギーを『止めにくさや影響の大きさ』として感じ取りやすくする比較図です。
図解運動エネルギーKが速さvに対して上にふくらむ曲線で増え、速さを2倍にすると4倍になることを示したグラフ
K-v グラフで見ると、運動エネルギーはまっすぐではなく曲線で増えます。だから速さを 2 倍にすると K は 2 倍ではなく 4 倍になり、『v² が効く』ことを図でも読み取れます。
場面
質量 2.0 kg の物体が、速さ 3.0 m/s で動いている。
順に考えると
運動エネルギーは K = 1/2 mv² = 1/2 × 2.0 × 3.0² = 9.0 J です。速さを先に 2 乗するので、3.0² = 9.0 を落とさないようにします。計算問題では、質量と速さを代入したあと、速さの 2 乗を忘れないことが得点の分かれ目になります。
ここが結論
この物体の運動エネルギーは 9.0 J です。速さは 2 乗で効くことを毎回意識しましょう。
注意

速さを 2 乗し忘れない

確認

確認テスト 1

Q1

運動エネルギーの大きさを考えるとき、必ず関係するのはどれですか。

確認

確認テスト 2

Q1

質量が同じで速さだけが2倍になると、運動エネルギーはどうなりますか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    運動エネルギーは K = 1/2 mv² で表される

  2. 2

    質量が大きいほど運動エネルギーは大きい

  3. 3

    速さが 2 倍になると運動エネルギーは 4 倍になる

  4. 4

    計算では速さの 2 乗を忘れない

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