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イントロ

角の二等分線と辺の比

角の印から辺の比を読む

三角形の角を半分に分ける線は、向かいの辺を適当に分けるのではありません。角をはさむ2辺の長さの比と、向かいの辺の分け方が対応します。

定義

角の二等分線の定理

教科書では
三角形 ABC で AD が ∠A の二等分線なら、BD:DC = AB:AC となります。
言いかえると
角を半分にする線は、中線のように向かいの辺を必ず半分にするわけではありません。見るべきなのは、二等分された角をはさむ2辺 AB と AC の長さです。その比が、向かいの辺 BC の分け方にそのまま現れます。 高校数学Aの図形では、性質の名前だけでなく、図のどの条件から使えるのかまでセットで確認します。
図解三角形の角の二等分線と、隣り合う2辺および向かいの辺の比の対応を示す図
二等分された角をはさむ AB と AC の比が、向かいの辺上の BD と DC の比になります。
公式

角の二等分線の比

角を二等分している印があるときに使います。

内角の二等分線

向かいの辺の分け方は、角をはさむ2辺の比と同じです。

使うときのコツ

D は BC 上の点として読む。

解くコツ

角の印を見つけたら、まずその角をはさむ2辺を確認します。

要点

図で見る順番

辺の比は、図の位置関係とセットで読みます。

  1. 1

    二等分されている角を確認する

  2. 2

    その角をはさむ2辺を探す

  3. 3

    向かいの辺がどこで分けられたか見る

  4. 4

    中線の 1:1 と混同しない

場面
AB=6、AC=9、BC=10。AD が ∠A の二等分線のとき BD と DC を求める。
順に考えると
定理より BD:DC=AB:AC=6:9=2:3 です。BC 全体は 10 なので、2:3 の合計 5 等分として考えます。1等分は 2、したがって BD=4、DC=6 です。 答えを出したあと、使った条件を図に戻して確かめると、別の定理との取り違えを防げます。
ここが結論
角の二等分線は、向かいの辺を隣の2辺の比に分けます。
比較
作り方向かいの辺
中線頂点と向かいの辺の中点を結ぶ1:1 に分ける
角の二等分線角を2つの等しい角に分ける隣り合う2辺の比に分ける

中線

作り方
頂点と向かいの辺の中点を結ぶ
向かいの辺
1:1 に分ける

角の二等分線

作り方
角を2つの等しい角に分ける
向かいの辺
隣り合う2辺の比に分ける

線の名前が違えば、使える性質も違います。

注意

中線とは別の性質

要点

答案に残す一言

図形の性質は、根拠を短く言えると定着します。計算結果だけで終わらせず、どの条件からその性質を使ったかを1文で残します。図に印を戻すと、同じ定理を別の形の問題でも使いやすくなります。

  1. 1

    使う条件を図で確認する

  2. 2

    等しい長さ・角・比・位置関係を言葉にする

  3. 3

    定理名だけでなく、使える理由を短く添える

  4. 4

    求めた値や角を元の図へ戻して確かめる

確認

確認テスト

Q1

AD が ∠A の二等分線です。AB=8、AC=12 のとき、BD:DC はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    角の二等分線では、向かいの辺の比を読む

  2. 2

    BD:DC は AB:AC に対応する

  3. 3

    中線の 1:1 と混同しない

  4. 4

    性質を使う前に、図の条件と根拠を確認する

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