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イントロ

仮定と範囲による概算

分からない量を、分かる因数へほどく

概算は、未知の量を人数・頻度・1回あたり量などへ分け、根拠を説明できる仮定から桁や範囲を見積もる方法です。

定義

仮定を用いた概算

教科書では
求める量を計算可能な因数へ分解し、各因数の妥当な値や範囲を置いて見積もることです。
言いかえると
正確なデータがなくても、必要な量が10、1000、100万のどの桁か分かれば判断に役立つ場面があります。大切なのは数字を当てることより、なぜその因数へ分け、どの仮定が答えを大きく動かすかを示すことです。
公式

必要量を因数へ分ける

学校で4週間に使う印刷用紙を例にします。

総使用量のモデル

各因数を別々に見積もると、仮定の根拠と不確かさを追えます。

  • 対象となる生徒数
  • 層や用途で変わる頻度
  • 見積もる期間
使うときのコツ

人×枚/人/週×週となり、単位が枚だけ残ることを確認します。

範囲の見積もり

各因数へ現実的な下限と上限を置き、単一値ではなく範囲で示します。

  • 根拠を説明できる現実的な端の値
使うときのコツ

極端すぎる0と最大値だけでは判断に役立たないため、データや層別で範囲を狭めます。

解くコツ

先に単位の式を作り、感度の高い因数から調査して仮定の幅を狭めます。

図解生徒900人、週あたり0から3枚、4週間を掛け、粗い範囲0から10800枚を層別で狭める図
最初の0〜10800枚は計算上の粗い範囲です。学年や用途ごとの実測を少数集めると、影響の大きい「1人1週あたり枚数」の仮定を狭められます。
手順

概算の5手順

  1. 1

    求める量・期間・対象を一文で固定する

  2. 2

    単位がつながる因数へ分解する

  3. 3

    各因数に根拠付きの代表値と上下限を置く

  4. 4

    積を計算し、桁・単位・現実性を検算する

  5. 5

    答えに効く仮定を見つけ、必要なら層別・小調査で更新する

比較
仮定弱い置き方改善した置き方
人数だいたい1000在籍名簿の900
頻度全員同じ3枚学年別の小標本で範囲
期間しばらく授業日の4週間
結果10800枚仮定別の範囲と代表値

仮定人数

弱い置き方
だいたい1000
改善した置き方
在籍名簿の900

仮定頻度

弱い置き方
全員同じ3枚
改善した置き方
学年別の小標本で範囲

仮定期間

弱い置き方
しばらく
改善した置き方
授業日の4週間

仮定結果

弱い置き方
10800枚
改善した置き方
仮定別の範囲と代表値

正確に分かる因数はデータで固定し、不確かな因数へ調査の力を集中させます。

場面
全校生徒900人が、1週間に0〜3枚の申請用紙を使うとして、4週間の最大範囲を粗く見る。
順に考えると
式は900人×0〜3枚/人/週×4週なので、計算上は0〜10800枚です。ただし0は全員が使わない、3は全員が毎週最大という極端な端です。各学年20人の1週間の使用枚数を測れば、代表値と現実的な範囲を狭められます。
ここが結論
粗い範囲は0〜10800枚で、発注判断には小調査で頻度の仮定を更新します。
注意

一つのもっともらしい数字で終えない

確認

確認テスト

Q1

会場の1日分の飲料需要を概算する式として、単位が正しくつながるものはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    未知の量を単位がつながる因数へ分ける

  2. 2

    仮定には根拠・代表値・上下限を付ける

  3. 3

    桁と単位を検算する

  4. 4

    結果へ強く効く仮定を追加調査で更新する

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