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イントロ

数理モデル化のサイクル

現実と数学を往復して、判断できる形へ整える

数理モデル化は、現実の課題から重要な量を選び、仮定を置いて数学で表し、結果を現実の言葉へ戻して評価する循環的な問題解決です。

定義

数理モデル

教科書では
目的に関係する現実の特徴を、変数・式・表・グラフなどで表した簡略化です。
言いかえると
現実のすべてを式へ入れることはできません。何を予測・比較したいかを決め、重要な量を残し、無視する要因や一定とみなす条件を仮定として明示します。計算後は単位や現実性を確認し、観測と合わなければモデルを直します。
公式

モデル化の循環

矢印は一方向ではなく、評価から前の段階へ戻ります。

問題解決の流れ

課題を数学へ翻訳し、得た答えを現実へ戻して、目的に使えるかを確かめます。

  • 各段階の結果を次へ渡す流れ
  • 評価に応じて仮定や式を修正する反復
使うときのコツ

式を解けた時点では終了せず、単位・範囲・現実のデータで評価します。

解くコツ

各段階で「決めたこと」「計算したこと」「確かめること」を一行ずつ記録します。

図解課題、定式化、数学的処理、解釈、評価・改善を円環状の矢印で結ぶ図
モデル化は課題から評価までの一巡で終わりません。評価で見つけたずれを仮定・変数・式へ戻し、目的に合うまで何度も循環させます。
手順

モデル化の5段階

  1. 1

    誰が何を判断したいか、目的と出力を定める

  2. 2

    変数・定数・単位を選び、仮定と範囲を明示する

  3. 3

    式・表・グラフで関係を表して数学的に処理する

  4. 4

    計算結果を現実の量と判断へ翻訳する

  5. 5

    データ、端の値、別条件で評価し、必要なら前へ戻る

比較
段階主な問い成果物
定式化何を残し何を仮定するか変数・式・範囲
処理どの数学で求めるか計算・表・グラフ
解釈現実では何を意味するか単位付きの判断
評価どこまで使えるかずれ・限界・改善案

段階定式化

主な問い
何を残し何を仮定するか
成果物
変数・式・範囲

段階処理

主な問い
どの数学で求めるか
成果物
計算・表・グラフ

段階解釈

主な問い
現実では何を意味するか
成果物
単位付きの判断

段階評価

主な問い
どこまで使えるか
成果物
ずれ・限界・改善案

同じ式でも目的が変われば必要な精度や仮定が変わるため、最初の問いを残しておきます。

場面
文化祭の入場待ち時間を短くするため、受付の必要人数を考える。
順に考えると
1分あたりの到着人数と、受付1人が1分に処理できる人数を変数にします。最初は到着が一定、全受付の速さが同じと仮定して必要人数を計算します。実測すると時間帯で到着が変わるなら、混雑時間帯を分けたモデルへ修正します。
ここが結論
仮定を明示した単純モデルから始め、実測とのずれで時間帯別モデルへ改善します。
注意

複雑な式ほど良いわけではない

確認

確認テスト

Q1

式を解いて予測値を得た直後に行うべきこととして最も適切なのはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    数理モデルは目的に応じた現実の簡略化

  2. 2

    仮定・変数・単位・適用範囲を明示する

  3. 3

    計算結果を現実の判断へ戻す

  4. 4

    評価から定式化へ戻って改善する

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