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イントロ

移動を表す漸化式モデル

今いる場所から次の場所への割合を足し合わせる

人や物が場所の間を移るとき、次時点の量は各場所から流れ込む量の和で表せます。割合を係数にした漸化式で繰り返し変化を追います。

定義

移動割合による漸化式

教科書では
各時点の量に、次時点で各場所へ移る割合を掛けて、行き先ごとに足した更新式です。
言いかえると
Aに残る量もBからAへ来る量も、次時点のAへ入る流れです。元の場所ではなく行き先ごとに集めます。外部との出入りがないモデルなら、AとBを合わせた総量は更新前後で同じになります。
公式

二地点の更新式

AからA・Bへ30%・70%、BからA・Bへ40%・60%移るとします。

次時点の量

次の行き先へ流れ込む量を、出発地ごとに足します。

  • 時点tのAの量
  • 時点tのBの量
  • AからA・Bへの割合
  • BからA・Bへの割合
使うときのコツ

出発地ごとの割合は、どちらも合計1です。

総量保存

外部との出入りがなければ、二地点の合計は変わりません。

  • AとBにある量の合計
使うときのコツ

更新前後の総量が一致するか確かめます。

解くコツ

矢印に出発地×割合を書き、行き先ごとに足します。

図解地点AとBの間の移動割合と、A60台・B40台から次時点A34台・B66台になる流れ図
Aの60台とBの40台を、各矢印の割合へ分けます。次のAには18+16=34台、次のBには42+24=66台が入り、総数100台は保存されます。
手順

更新式を作る5手順

  1. 1

    各場所の現在量と、矢印の向きを定める

  2. 2

    各出発地から出る割合の合計が1か確認する

  3. 3

    各矢印に出発地の量×移動割合を書く

  4. 4

    同じ行き先へ入る流れを足す

  5. 5

    非負性と更新前後の総量で検算する

比較
流れ計算台数
A→A0.3×6018
B→A0.4×4016
A→B0.7×6042
B→B0.6×4024

流れA→A

計算
0.3×60
台数
18

流れB→A

計算
0.4×40
台数
16

流れA→B

計算
0.7×60
台数
42

流れB→B

計算
0.6×40
台数
24

列では出発地の量を割合で分け、行では同じ行き先への流入を合計します。

場面
時点tでAに60台、Bに40台の自転車がある。上の割合で1時点後を求める。
順に考えると
At+1=0.3×60+0.4×40=18+16=34です。Bt+1=0.7×60+0.6×40=42+24=66です。どちらも非負で、34+66=100は元の60+40=100と一致します。
ここが結論
次時点はAが34台、Bが66台です。
注意

出発地と行き先を逆にしない

確認

確認テスト

Q1

Aₜ=80、Bₜ=20のとき、同じ移動割合でAt+1はいくつですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    次時点の量は同じ行き先への流入の和

  2. 2

    係数は出発地の量へ掛ける

  3. 3

    出発地ごとの割合の合計を確認する

  4. 4

    閉じたモデルでは総量保存で検算する

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