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イントロ

帰納法で等式を証明する

kまでの式に次の項を足す

等式の帰納法では、n=kで成り立つ式を仮定し、そこに次の項を足してn=k+1の形へ変形します。仮定を使う場所を明確にすることが、答案の中心です。

定義

等式の帰納法

教科書では
自然数nに関する等式を、基底段階と帰納段階で証明する方法です。
言いかえると
和の公式では、kまでの和にk+1を足すとk+1までの和になります。帰納法の仮定を、左辺の一部を置き換えるために使います。最終的に、n=k+1を入れた右辺と同じ形に整えます。
図解kまでの和にk+1を足してk+1の場合の式へ進む図
kまでの式を仮定として使い、新しく増えたk+1の項を足して次の段階へ進みます。増えた項だけを分けるのが出発点です。
手順

証明の流れ

  1. 1

    n=1で成り立つか確認する

  2. 2

    n=kで成り立つと仮定する

  3. 3

    左辺にk+1を足す

  4. 4

    仮定を使って右辺を整理する

  5. 5

    n=k+1の形になったと結論づける

比較
段階見る式
n=kの仮定1+2+...+k=k(k+1)/2
n=k+1の左辺1+2+...+k+(k+1)
n=k+1の右辺(k+1)(k+2)/2

段階n=kの仮定

見る式
1+2+...+k=k(k+1)/2

段階n=k+1の左辺

見る式
1+2+...+k+(k+1)

段階n=k+1の右辺

見る式
(k+1)(k+2)/2

帰納段階では、kまでの和を仮定で置き換え、最後にk+1の場合の右辺を作ります。

公式

証明したい等式

自然数の和の公式を例にします。左辺に次の項が1つ増える形を見ます。

目標

1からnまでの和を、nの式で表す公式です。帰納法では、kまでの和からk+1までの和へ進めます。

  • 自然数
  • 仮定する段階
使うときのコツ

k+1の場合を作ります。

解くコツ

左辺をkまでの和と、追加のk+1に分けます。仮定より置き換えた後、分母をそろえて因数分解します。

場面
1+2+...+n=n(n+1)/2 を帰納法で示す。
順に考えると
n=kで 1+...+k=k(k+1)/2 と仮定します。k+1までの和は、まず 1+...+k+(k+1) と書きます。仮定より k(k+1)/2+(k+1) となり、整理すると (k+1)(k+2)/2 です。
ここが結論
これはn=k+1を入れた右辺なので、仮定を使って次の等式へ進めました。
注意

仮定を書くだけで終わらない

要点

答案の合図

帰納段階では、仮定と目標の両方を見比べます。今あるkまでの式と、作りたいk+1の式の差を探します。

  1. 1

    n=kの場合を仮定する

  2. 2

    n=k+1の左辺から始める

  3. 3

    仮定でkまでの和を置き換える

  4. 4

    最後にk+1の右辺を作る

確認

確認テスト

Q1

kまでの和からk+1までの和を作るには、何を足しますか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    等式の帰納法は仮定を使う

  2. 2

    kまでの左辺にk+1を足す

  3. 3

    仮定でkまでの和を置き換える

  4. 4

    n=k+1の右辺へ整理する

  5. 5

    基底段階も忘れない