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イントロ

2つのグラフで囲まれた面積

交点で左右を決め、縦の幅を積み重ねる

二つのグラフの間の縦の幅は「上の関数−下の関数」です。その幅を左の交点から右の交点まで積分すると、囲まれた面積になります。

定義

上の関数−下の関数

教科書では
同じxにおける二つのy座標の差で、二つのグラフの間の縦方向の長さを表します。
言いかえると
面積は小さな縦長の帯を並べたものと考えます。帯の高さは上側のy座標から下側のy座標を引いた値です。交点では高さが0になり、その二つの交点が通常は積分区間の端になります。
公式

二つのグラフの間の面積

上側がf、下側がg

a≤x≤bでf(x)≥g(x)なら、縦の幅f(x)−g(x)を積分する。

  • 左右の交点のx座標
  • 区間内で上にある関数
  • 区間内で下にある関数
  • 囲まれた面積
使うときのコツ

交点→区間→代表点→上−下、の順で式を決める

解くコツ

まずf(x)=g(x)を解いて交点を求め、交点の間から代表的なxを一つ選び、二つの関数値を比べて上下を確定します。

図解直線y=xと放物線y=x²が0と1で交わり、その間の縦の幅x−x²を帯で示した図
y=xとy=x²はx=0、1で交わります。0<x<1では直線が上、放物線が下です。中央の縦帯の長さx−x²を0から1まで積み重ねる考えを示します。
手順

囲まれた面積を求める5手

  1. 1

    二つの式を等しく置き、交点のx座標を求める

  2. 2

    交点を数直線上に並べ、積分区間を決める

  3. 3

    区間内の代表点で関数値を比べ、上側と下側を決める

  4. 4

    被積分関数を上の関数−下の関数とする

  5. 5

    定積分を計算し、面積が0以上であることを確認する

要点

式の次数では上下を決められない

一次関数がいつも二次関数より上、という決まりはありません。上下関係は区間ごとに変わります。差f(x)−g(x)の符号を見るか、代表点を代入して確かめます。交点が三つ以上ある場合は、上下が入れ替わるたびに区間を分けます。

  1. 1

    積分区間の端は交点から求める

  2. 2

    代表点は交点ではなく区間の内側から選ぶ

  3. 3

    縦の幅は必ず上−下

  4. 4

    計算結果が負なら上下の設定を見直す

場面
直線y=xと放物線y=x²で囲まれた部分の面積を求める。
順に考えると
x=x²よりx(x−1)=0なので交点のx座標は0、1です。代表点x=1/2ではx=1/2、x²=1/4なので、直線y=xが上です。したがって∫01(x−x²)dxを計算します。
ここが結論
[x²/2−x³/3]01=1/2−1/3=1/6です。縦の幅が区間内で0以上なので、結果も正の面積になります。
比較
確認するもの正しい判断よくある誤り
左右の端f(x)=g(x)の解グラフの切片を使う
上下関係区間内の代表点で比較式の見た目で決める
被積分関数上−下常にf−gと固定する

確認するもの左右の端

正しい判断
f(x)=g(x)の解
よくある誤り
グラフの切片を使う

確認するもの上下関係

正しい判断
区間内の代表点で比較
よくある誤り
式の見た目で決める

確認するもの被積分関数

正しい判断
上−下
よくある誤り
常にf−gと固定する

交点、上下、積分式は別々の判断です。図を描いて三段階を順に確認すると、符号や区間の取り違えを防げます。

注意

交点を求めずに積分区間を決めない

確認

確認テスト

Q1

a<x<bでf(x)>g(x)、f(a)=g(a)、f(b)=g(b)です。二つのグラフで囲まれた面積の式はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    二つの式を等しく置いて交点を求める

  2. 2

    代表点で区間内の上下関係を確かめる

  3. 3

    縦の幅を上の関数−下の関数とする

  4. 4

    交点間で積分し、正の面積か確認する

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