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イントロ

百分比・実数・比較財務諸表

構成比と増減を分けて読む

百分比財務諸表は各項目を基準額に対する割合で表し、規模の違う年度でも構成を比べやすくする。比較財務諸表は複数年度の実数を並べ、どの項目がいくら動いたかを確かめる。

定義

規模の違いを越えて構成を比べる

教科書では
とは、基準額を100%として各項目の構成比を示す財務諸表です。
言いかえると
見分けるポイント:は複数期間の実数を並べ、金額の増減を確かめます。
要点

判断の手順

を併用すると、構成比だけでなく基準期からの変化の大きさも確認できる。

  1. 1

    売上高・資産合計を特定

  2. 2

    実数表から百分比表へ変換

  3. 3

    構成変化を内訳へ戻す

図解百分比・実数・比較財務諸表の計算と判断の流れを、数値・式・解釈の三段階で示す図
実数を共通の基準額100%へ直し、金額差と構成比差を対応させる図です。
場面
個別企業の2期間の財務諸表から百分比・実数・比較財務諸表を検討する。
順に考えると
売上高が800から1,000、売上原価が560から750へ増えた会社を考える。原価率は70%から75%へ上昇した。売上は200増えたが、原価は190増えており、売上の伸びほど利益が残りにくくなったと読める。
ここが結論
分析では実数表に増減額を書いてから百分比表へ移る。固定資産比率の上昇でも、設備取得による成長準備か、売上縮小で基準額が小さくなった結果かで意味は異なる。二社比較では決算期や会計方針も確かめ、割合が変わった事実と理由の仮説を分けて説明する。
注意

高い構成比を悪化と決めない

確認

確認テスト

Q1

売上高1,200、売上原価780の売上原価率はどれか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    百分比・実数・比較財務諸表は目的と式を結び付けて覚える

  2. 2

    損益計算書は売上高、貸借対照表は資産合計など基準額を明示する

  3. 3

    構成比低下と実額減少は同じ意味ではない

  4. 4

    実数差と百分比差が逆向きなら分母の変化を調べる

  5. 5

    練習では、同じ財務諸表を実数表と百分比表の二列にし、金額が増えた項目と構成比が増えた項目を別々に丸で囲む。二つが一致しない項目こそ、基準額の変化を説明する手掛かりになる。

  6. 6

    答案を仕上げるときは、基準額、対象項目、実数増減、構成比増減の四点を一文ずつ確認する。構成比が下がっても金額は増えている場合があるので、「減少した」とだけ書かず、何が減ったのかを明確にする。

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