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イントロ

従業員1人当たり生産性

人数で規模を調整して付加価値を読む

従業員1人当たり売上高や利益は、企業規模を人数で調整した生産性指標。付加価値は企業活動で新たに生み出した価値で、1人当たり付加価値や労働生産性を通じて人的資源の活用を見る。

定義

1人が生み出す価値を測る

教科書では
とは、付加価値を従業員数で割った人的生産性指標です。
言いかえると
同じ考え方で:は売上高を人数で割ります。分子のは企業が新たに生み出した価値です。
要点

判断の手順

①分子が売上高・利益・付加価値のどれか確認、②従業員数の時点や平均をそろえて割る、③前期・同業と比較、④設備投資や外注、雇用形態など背景を考える。人数を減らすこと自体を目的にしない。

  1. 1

    売上高を従業員数で割る

  2. 2

    付加価値を同じ人数で割る

  3. 3

    人数変化と総額変化を分解する

図解従業員1人当たり生産性の計算と判断の流れを、数値・式・解釈の三段階で示す図
売上高と付加価値を共通の従業員60人で割り、1人当たりへ直す図です。
場面
個別企業の2期間の財務諸表から従業員1人当たり生産性を検討する。
順に考えると
売上高1,200百万円、付加価値360百万円、従業員60人なら、1人当たり売上高20百万円、1人当たり付加価値6百万円。翌年に付加価値390、人数65なら同じ6百万円で、総額増だけでは生産性向上とはいえない。
ここが結論
従業員数が期末か期中平均か、雇用範囲はどこまでかを確かめる。付加価値の定義もそろえる。設備集約型と人の作業中心の業種では水準が違うため、同業・同社の時系列を基本にする。1人当たり利益の上昇も売上、利益率、人数のどれが効いたかへ分ける。
注意

1人当たり増加を人数削減の成果と決めない

確認

確認テスト

Q1

付加価値240百万円、従業員40人の1人当たり付加価値はどれか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    従業員1人当たり生産性は目的と式を結び付けて覚える

  2. 2

    従業員数が期末か平均かをそろえる

  3. 3

    正社員等の集計範囲を確認する

  4. 4

    異業種の水準をそのまま順位付けしない

  5. 5

    練習では、総額が増えたのに1人当たり額が変わらない例と、人数が同じで付加価値だけ増える例を比べる。分母の人数がどの時点・範囲かを答案に添えると比較条件が明確になる。

  6. 6

    人数の減少だけで1人当たり指標が上がった場合、総額やサービス提供力が落ちていないかも確認する。生産性は人数削減の指標ではなく、投入した人的資源からどれだけ価値を生んだかを見る尺度である。

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