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イントロ

pHは濃度を対数で縮めた目盛

1違うとH⁺濃度は10倍違う

pHは水素イオン濃度[H⁺]を常用対数で表した尺度です。25 ℃の水溶液ではpH 7を中性の基準とします。

定義

pH

教科書では
水素イオン濃度[H⁺]をmol/Lで表し、その常用対数の符号を変えた値です。
言いかえると
[H⁺]=1.0×10⁻³ mol/LならpH 3です。[H⁺]が10倍になるとpHは1小さくなります。小さいpHほどH⁺濃度が大きい点に注意します。25 ℃では水の電離により[H⁺]と[OH⁻]がともに1.0×10⁻⁷ mol/Lのとき中性で、pH 7です。
公式

pHと25 ℃の水

濃度の単位と温度条件を添えます。

pHの定義

[H⁺]はmol/Lで表した水素イオン濃度です。

  • 水素イオン濃度(mol/L)
使うときのコツ

[H⁺]=10⁻ᵃならpH=aです。

25 ℃の水の関係

25 ℃の希薄な水溶液について触れる関係です。中性では両者が等しくpH 7です。

  • 水酸化物イオン濃度(mol/L)
使うときのコツ

温度条件なしに中性pH 7を普遍化しません。

解くコツ

温度→[H⁺]の単位→10の指数→pHの順に読みます。pHが小さいほど[H⁺]が大きいという逆向きを最後に確認します。

図解25度におけるpHと水素イオン濃度の対応を、1目盛ごとに10倍変化する数直線で示す図
25 ℃の条件札とともに、pH 3、4、5で[H⁺]が10分の1ずつになる関係を示します。酸性・中性・塩基性は文字と目盛でも区別します。
手順

pHを求める手順

  1. 1

    水溶液の温度条件と[H⁺]の単位mol/Lを確認する

  2. 2

    [H⁺]をa×10の整数乗の形に整える

  3. 3

    pH=-log₁₀[H⁺]へ代入する

  4. 4

    25 ℃ならpH 7との大小で液性を判断し、濃度との逆向きを確認する

比較
25 ℃での例[H⁺]pH
酸性1.0 × 10⁻³ mol/L3
酸性1.0 × 10⁻⁵ mol/L5
中性1.0 × 10⁻⁷ mol/L7
塩基性1.0 × 10⁻⁹ mol/L9

25 ℃での例酸性

[H⁺]
1.0 × 10⁻³ mol/L
pH
3

25 ℃での例酸性

[H⁺]
1.0 × 10⁻⁵ mol/L
pH
5

25 ℃での例中性

[H⁺]
1.0 × 10⁻⁷ mol/L
pH
7

25 ℃での例塩基性

[H⁺]
1.0 × 10⁻⁹ mol/L
pH
9

pHが2増えると[H⁺]は100分の1になります。目盛は等間隔でも濃度差は等差ではありません。

場面
25 ℃で[H⁺]=2.0×10⁻³ mol/Lの水溶液のpHを求める。log₁₀2.0=0.301とする。
順に考えると
pH=-log₁₀(2.0×10⁻³)=-0.301+3=2.699です。与えられた有効数字に合わせてpH 2.70とします。1.0×10⁻³ mol/LならpH 3なので、H⁺が2倍多いこの溶液のpHが3より小さいことも整合します。
ここが結論
pHは2.70で、25 ℃では酸性です。対数値だけでなく濃度との大小関係も検算しました。
注意

pHの大小とH⁺濃度の大小は逆

確認

確認テスト

Q1

25 ℃で[H⁺]=1.0×10⁻⁴ mol/Lの水溶液のpHと液性はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    pH=-log₁₀[H⁺]で、[H⁺]の単位はmol/L

  2. 2

    [H⁺]が10倍になるとpHは1小さくなる

  3. 3

    中性pH 7は25 ℃の水溶液という条件付き

  4. 4

    弱酸・弱塩基は濃度をそのまま[H⁺]や[OH⁻]にせず平衡計算へ越境しない

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