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イントロ

電子の移動を酸化数の変化で読む

増加は酸化、減少は還元

酸化数は化合物中の原子へ形式的に割り当てる数です。反応前後で酸化数が増えた元素は酸化、減った元素は還元されています。

定義

酸化数

教科書では
結合電子を一定の規則で割り当てたと仮定して、各原子の電子の偏りを数で表したものです。
言いかえると
酸化数は実際のイオン電荷と常に同じではありませんが、反応全体でどの元素が電子を失い、どの元素が受け取ったかを追う道具です。単体は0、単原子イオンはその電荷、化合物全体の酸化数の和は0、イオン全体ではイオンの電荷に等しくします。
公式

基本規則

決めやすい元素から入り、未知の酸化数を総和で求めます。

中性化合物

通常、Hを+1、Oを−2として未知の元素を求めます。

  • 原子数を掛けた酸化数を全元素で足す
使うときのコツ

化学式の下付き数字を必ず掛けます。

多原子イオン

SO₄²⁻なら総和は−2、NH₄⁺なら総和は+1です。

  • イオン全体の電荷
使うときのコツ

総和を0にしないことがイオン計算の要点です。

解くコツ

単体かイオンかを判定し、既知規則→原子数を掛ける→総和条件→未知数、の順に進めます。

図解マグネシウムと酸素から酸化マグネシウムができる反応で酸化数0からプラス2、0からマイナス2へ変わる図
2Mg+O₂→2MgOで、Mgは0から+2へ増加して酸化、Oは0から−2へ減少して還元されます。増減を上下矢印と数値で示します。
手順

酸化数を決める手順

  1. 1

    単体なら0、単原子イオンなら電荷と同じ値を付ける

  2. 2

    通常の化合物でHを+1、Oを−2として先に入れる

  3. 3

    各酸化数に化学式中の原子数を掛ける

  4. 4

    総和を中性なら0、多原子イオンなら全体電荷に合わせる

  5. 5

    反応前後で同じ元素の値を比較し、増加・減少を判定する

比較
対象規則
単体酸化数0Zn、O₂、Cl₂
単原子イオン電荷と同じCu²⁺は+2
通常の水素+1H₂OのH
通常の酸素−2CO₂のO

対象単体

規則
酸化数0
Zn、O₂、Cl₂

対象単原子イオン

規則
電荷と同じ
Cu²⁺は+2

対象通常の水素

規則
+1
H₂OのH

対象通常の酸素

規則
−2
CO₂のO

例外を含む物質はこの入門規則だけで処理せず、問題で与えられた条件に従います。

場面
KMnO₄中のMnの酸化数を求める。Kは+1、Oは−2とする。
順に考えると
中性化合物なので総和は0です。Mnをxとすると、(+1)+x+4×(−2)=0です。1+x−8=0よりx=+7です。Oの−2を1回だけでなく、O原子4個分掛けることが要点です。
ここが結論
KMnO₄中のMnの酸化数は+7です。これはMnイオンが単独で+7という意味ではなく、化合物中の形式的な値です。
注意

酸化数と実際の電荷を同一視しない

確認

確認テスト

Q1

SO₄²⁻でOを−2とすると、Sの酸化数はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    単体は0、単原子イオンは電荷と同じ酸化数

  2. 2

    通常Hは+1、Oは−2として総和条件を使う

  3. 3

    中性化合物の総和は0、多原子イオンは全体電荷

  4. 4

    酸化数の増加が酸化、減少が還元

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