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イントロ

気体も溶液もmolへ集める

条件と単位を確かめて反応式へ

気体体積は標準状態なら約22.4 L/mol、溶液はn=cVでmolへ直せます。その後は同じ反応式の係数比で未知量へ進みます。

定義

気体・溶液を含む量的関係

教科書では
異なる測定量を物質量へ換算し、反応式の係数比を共通の軸として反応量を求める関係です。
言いかえると
溶液100 mLと気体560 mLを数値だけ比べても意味はありません。溶液なら濃度×L、標準状態の気体ならL÷22.4 L/molでmolにそろえます。温度・圧力、状態記号、過剰な反応物の有無を明記して初めて計算が成立します。
公式

二つの入口

どちらも物質量nへ変換してから反応式を使います。

溶液中の溶質

モル濃度cにL単位の溶液体積Vを掛けます。

  • モル濃度(mol/L)
  • 溶液体積(L)
使うときのコツ

mLなら1000で割ってから代入します。

標準状態の気体

0 ℃・1.013 × 10⁵ Paの気体体積だけに使います。

  • 標準状態の気体体積(L)
使うときのコツ

標準状態でなければ、この情報だけでは計算しません。

解くコツ

条件→状態→単位→mol→係数比→求量の順です。途中結果へ物質名を添えると、溶質molと生成気体molを混同しません。

図解モル濃度と溶液体積、標準状態の気体体積をそれぞれmolへ変換し、係数比で接続する図
溶液はc×V、標準状態の気体はV÷22.4でmolへ集めます。0 ℃・1.013 × 10⁵ PaとL換算を図中の条件札で確認します。
手順

複合問題の5段階

  1. 1

    状態記号を含む反応式を整え、過剰な物質など反応条件を確認する

  2. 2

    溶液体積はmLからLへ直し、n=cVで溶質のmolを求める

  3. 3

    反応式の係数比で生成気体または別の溶質のmolへ変換する

  4. 4

    気体が標準状態なら約22.4 L/molで体積へ直す

  5. 5

    温度・圧力・単位と有効数字を答えに添えて検算する

比較
与えられた量molへの変換条件
溶液のcとVn=cVVはL、対象は溶質
標準状態の気体Vn=V÷22.40 ℃・1.013 × 10⁵ Pa
25 ℃の気体Vこの範囲では変換しない22.4を流用しない

与えられた量溶液のcとV

molへの変換
n=cV
条件
VはL、対象は溶質

与えられた量標準状態の気体V

molへの変換
n=V÷22.4
条件
0 ℃・1.013 × 10⁵ Pa

与えられた量25 ℃の気体V

molへの変換
この範囲では変換しない
条件
22.4を流用しない

同じLでも溶液体積と気体体積では意味も換算式も異なります。

場面
CaCO₃(s)+2HCl(aq)→CaCl₂(aq)+H₂O(l)+CO₂(g)。0.500 mol/LのHCl 100.0 mLを過剰のCaCO₃と完全に反応させた。0 ℃・1.013×10⁵ Paで生じるCO₂の体積を求める。
順に考えると
HClは0.500 mol/L×0.1000 L=0.0500 molです。HCl:CO₂の係数比は2:1なのでCO₂は0.0250 molです。標準状態のため、体積は0.0250 mol×22.4 L/mol=0.560 Lです。CaCO₃が過剰なのでHClが示した量だけ反応します。
ここが結論
発生するCO₂は標準状態で0.560 Lです。mL→L、mol比2:1、標準状態という三つの条件を順に使いました。
注意

二つのLを同じ式で扱わない

確認

確認テスト

Q1

2H₂O₂(aq)→2H₂O(l)+O₂(g)で、H₂O₂ 0.100 molが完全に分解した。標準状態のO₂体積はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    溶液はn=cVで、VをLにして溶質のmolを求める

  2. 2

    標準状態0 ℃・1.013 × 10⁵ Paの気体だけ約22.4 L/molを使う

  3. 3

    異なる測定量もmolへそろえて係数比で結ぶ

  4. 4

    過剰・完全反応・状態など、計算を成立させる条件を明記する

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