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イントロ

どの単位でもmolを中継する

与量→mol→係数比→求量

反応式の係数比が直接つなぐのはmolです。質量gや粒子数個で与えられた量は、まずmolへ直し、係数比を使った後に求める単位へ戻します。

定義

反応の量的関係

教科書では
化学反応式の係数比を物質量比として用い、反応物と生成物の質量・粒子数などを関連付ける関係です。
言いかえると
質量どうしを係数比で直接比較すると、物質ごとのモル質量の違いを無視してしまいます。粒子数も同様です。単位ごとの入口と出口は違っても、中央にmolと係数比を置けば、一つの判断手順で解けます。
公式

入口と出口の関係

反応式の左右は物質量比で接続します。

質量から物質量

与えられた質量をその物質のモル質量で割ります。

  • 質量(g)
  • モル質量(g/mol)
使うときのコツ

入口と出口で別の物質のMを使う点に注意します。

物質量から粒子数

求めた物質量へアボガドロ定数の近似値を掛けます。

  • 指定した粒子数
使うときのコツ

分子、原子、イオン、式単位のどれを数えるか書きます。

解くコツ

反応式を整える→与量をmolへ→係数比→求量へ、の4箱を紙に書き、矢印ごとに単位を確認します。

図解質量または粒子数から物質量へ変換し、反応式の係数比を経て未知の質量・粒子数へ進む経路図
質量・粒子数を直接つながず、必ずmolの箱へ集めてから係数比を使います。入口と出口で用いる物質名とモル質量を別々に表示します。
手順

量的計算の5段階

  1. 1

    正しい化学式と状態を用いて反応式を整える

  2. 2

    必要な相手物質が十分にあるなど、反応条件を確認する

  3. 3

    与えられた質量または粒子数を物質量へ直す

  4. 4

    既知物質と未知物質の係数比でmolを変換する

  5. 5

    求める質量または粒子数へ直し、単位と桁を検算する

比較
入口・出口変換使う値
質量g → molモル質量で割る入口物質のg/mol
mol → mol係数比で比例整えた反応式
mol → 質量gモル質量を掛ける出口物質のg/mol
mol → 粒子数アボガドロ定数を掛ける数える粒子を指定

入口・出口質量g → mol

変換
モル質量で割る
使う値
入口物質のg/mol

入口・出口mol → mol

変換
係数比で比例
使う値
整えた反応式

入口・出口mol → 質量g

変換
モル質量を掛ける
使う値
出口物質のg/mol

入口・出口mol → 粒子数

変換
アボガドロ定数を掛ける
使う値
数える粒子を指定

同じモル質量を入口と出口へ使うとは限りません。化学式ごとに値を対応させます。

場面
2Mg(s)+O₂(g)→2MgO(s)。Mg 4.86 gを十分なO₂と完全反応させる。MgとMgOのモル質量は24.3、40.3 g/mol、Nₐ=6.02×10²³ mol⁻¹とする。
順に考えると
Mgは4.86÷24.3=0.200 molです。Mg:MgO=2:2なのでMgOも0.200 mol。質量は0.200×40.3=8.06 g、式単位数は0.200×6.02×10²³=1.20×10²³個です。
ここが結論
MgOは8.06 g、約1.20×10²³式単位です。取り込んだOの分だけMg単独より質量が増えます。
注意

質量へ係数比を直接掛けない

確認

確認テスト

Q1

2H₂(g)+O₂(g)→2H₂O(l)で、H₂ 1.0 molが十分なO₂と反応するとき、H₂Oは何mol生成しますか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    質量・粒子数は一度molへ直して反応式につなぐ

  2. 2

    反応式を整え、必要量があるなどの条件を先に確認する

  3. 3

    係数比でmolを変換した後、求める単位へ戻す

  4. 4

    入口と出口で物質名、モル質量、数える粒子を取り違えない

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