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イントロ

波の重ね合わせと独立性

重なる瞬間は足し、通過後は元に戻る

向かい合う二つのパルスは、重なった瞬間だけ一つの合成波形に見えます。しかし波同士が物体のように衝突して止まるのではなく、通過後はそれぞれ元の向きへ進みます。

定義

重ね合わせの原理

教科書では
二つ以上の波が同じ場所にあるとき、その場所の変位は各波の変位を符号付きで加えた値になります。
言いかえると
基準線より上を正、下を負と決めます。山と山なら大きくなり、同じ大きさの山と谷なら一瞬0になります。ただし0になったから波のエネルギーや波そのものが消えたとは限りません。
公式

合成変位

重ね合わせ

同じ位置・同じ時刻における二つの変位を、決めた正方向に従って加えます。

  • 合成波の変位
  • 各波が単独ならつくる変位
使うときのコツ

谷の変位は負として代入します。

解くコツ

二つの波を同じ基準線と同じ目盛りへ置き、x座標ごとに縦の変位を足します。

要点

重ね合わせと独立性は一組

重なっている間の見かけの形は変わりますが、それぞれの波は相手を通り抜けた後も元の形と速さで進みます。

  1. 1

    同じ場所の変位だけを足す

  2. 2

    上向きと下向きは符号を分ける

  3. 3

    完全に打ち消しても一瞬の合成が0なだけ

  4. 4

    通過後の進行方向は重なる前と同じ

図解右向きの山と左向きの小さな谷が重なる前、重なって合成される瞬間、通過した後の波形を並べた図
上向きパルスを正、下向きパルスを負として重なった位置で加えます。中央では振幅が一時的に小さくなりますが、右欄では二つのパルスが元の形と進行方向を保って離れます。
手順

作図する手順

  1. 1

    基準線と変位の正方向をそろえる

  2. 2

    同じ時刻の二つの波を同じx軸へ置く

  3. 3

    各位置でy₁とy₂を符号付きで足す

  4. 4

    通過後は元の波をそれぞれ先へ移す

場面
ある位置で上向き3.0 cmのパルスと、下向き1.0 cmのパルスが完全に重なった。
順に考えると
上向きを正とするとy₁=+3.0 cm、y₂=−1.0 cmです。合成変位はy=3.0−1.0=+2.0 cmとなります。重なりが終われば、3.0 cmの山と1.0 cmの谷はそれぞれ元の向きへ進みます。
ここが結論
重なった瞬間の変位は上向き2.0 cmです。
注意

打ち消しは消滅ではない

確認

確認テスト

Q1

上向き2 cmの波と上向き4 cmの波が同じ位置で完全に重なった瞬間の変位はどれですか。

確認

独立性の確認

Q1

同じ大きさの山と谷が完全に重なり、合成変位が一瞬0になりました。その後として正しいものはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    合成変位はy=y₁+y₂

  2. 2

    谷は負として同じ位置の変位を足す

  3. 3

    重なり中だけ合成波形が現れる

  4. 4

    通過後の各波は元の形と向きで進む

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