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イントロ

数を「割り切れる関係」で見る

約数・倍数から数の構造へ

同じ人数に分ける、一定個数ずつ箱に詰めるといった活動では、余りなく分けられるかが大切です。約数・倍数と素因数分解は、その関係を見通しよく整理する道具です。数字をただ列挙せず、積の構造で比べられるようになります。

定義

約数・倍数・素因数分解

教科書では
aでbが余りなく割れるとき、aはbの約数、bはaの倍数です。整数を素数だけの積で表すことを素因数分解といいます。
言いかえると
12は3で割り切れるので、3は12の約数、12は3の倍数です。約数と倍数は別々の暗記事項ではなく、同じ割り切れる関係を反対側から読んだ言葉です。素数は1より大きく、正の約数が1と自分自身だけの整数です。1はこの定義に入らず、素数でも合成数でもありません。
要点

素因数分解の進め方

2、3、5、7…の小さい素数から順に、割り切れる間は繰り返して割ります。順番が違っても、素因数の並び順を除けば同じ分解になります。

  1. 1

    商が合成数なら、さらに素数で分ける

  2. 2

    最後は素数だけの積になったか確かめる

  3. 3

    同じ素因数は指数でまとめてもよい

  4. 4

    元の積へ戻し、指数の個数も検算する

図解60と84の素因数カードを並べ、共通する2、2、3を囲んだ図
60と84を素因数カードへ分けると、両方にある2・2・3が見えます。この共通部分の積12が最大公約数です。一方だけにある5と7は共通ではないので使いません。
場面
60個と84個のお菓子を、どちらも余りなく同じ人数へ最大何人で分けられるか。
順に考えると
60=2²×3×5、84=2²×3×7と素因数分解します。両方に共通する素因数は2が2個と3が1個なので、2²×3=12です。したがって最大12人に分けられ、1人分はそれぞれ5個と7個になります。24人では60を割り切れず、12より多い人数は作れないことも因数の比較から分かります。
ここが結論
「両方を割り切る最大の人数」は、二数の共通する素因数を、それぞれに含まれる少ない個数だけ取って読めます。
比較
見る関係問いの形12と3の例
約数何で割り切れるか3は12の約数
倍数何の整数倍か12は3の倍数
素因数どの素数でできるか12=2²×3

見る関係約数

問いの形
何で割り切れるか
12と3の例
3は12の約数

見る関係倍数

問いの形
何の整数倍か
12と3の例
12は3の倍数

見る関係素因数

問いの形
どの素数でできるか
12と3の例
12=2²×3

「何が何を割るか」という主語を確認すると、約数と倍数の言い逆を防げます。素因数は数の材料として読む言葉です。

注意

合成数で止めない

確認

確認テスト

Q1

60=2²×3×5、84=2²×3×7です。最大公約数はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    約数と倍数は同じ割り切れる関係を逆向きに読む

  2. 2

    素因数分解では積を素数だけにする

  3. 3

    最大公約数は共通する素因数の積で読める

  4. 4

    共通因数は両方にある個数まで使う

  5. 5

    元の数へ戻る掛け算と割り算で検算する

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