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イントロ

二項分布の平均・分散

成功回数の中心と広がりを公式でつかむ

二項分布では、平均は試行回数×成功確率、分散はさらに失敗確率を掛けた値です。確率を一つずつ計算しなくても分布の特徴が分かります。

定義

二項分布の中心と散らばり

教科書では
B(n,p)の平均はnp、分散はnp(1−p)、標準偏差はその平方根です。
言いかえると
1回あたりの成功回数の平均はpなので、n回分を合わせた中心がnpになります。成功と失敗の揺れはp(1−p)で表され、n回分の分散はnp(1−p)です。平均は最も起こりやすい整数と必ず一致するわけではありません。
公式

二項分布の三つの量

XがB(n,p)に従い、q=1−pとします。

平均

n回で期待される成功回数の中心です。

  • 試行回数
  • 成功確率
使うときのコツ

答えは0からnの範囲に入るか確認します。

分散と標準偏差

qは失敗確率で、分散の平方根が標準偏差です。

  • 1−p、失敗確率
  • 成功回数の標準偏差
使うときのコツ

qを書いてから分散を計算し、標準偏差が必要なら最後に平方根をとります。

解くコツ

平均、分散、標準偏差を別行に書き、平方根をとる段階を混ぜないようにします。

図解二項分布B(20,0.3)の棒グラフに平均6と標準偏差約2.05を示す図
B(20,0.3)の確率は平均6付近に集まり、標準偏差約2.05が横方向の広がりの目安です。棒の高さではなく、中心の位置と幅を対応させます。
手順

三つの量を求める

  1. 1

    問題が二項分布の条件を満たすか確認する

  2. 2

    nとpを読み、q=1−pを求める

  3. 3

    平均npを計算する

  4. 4

    分散npqを計算する

  5. 5

    標準偏差が問われたら分散の平方根をとる

比較
B(20,0.3)分布上の意味
平均6成功回数の中心
分散4.2散らばりの二乗尺度
標準偏差約2.05回数と同じ尺度の幅

平均

B(20,0.3)
6
分布上の意味
成功回数の中心

分散

B(20,0.3)
4.2
分布上の意味
散らばりの二乗尺度

標準偏差

B(20,0.3)
約2.05
分布上の意味
回数と同じ尺度の幅

平均6は中心、標準偏差約2.05は典型的なずれの尺度です。「必ず4回から8回に入る」という境界ではありません。

場面
成功確率0.3の独立な試行を20回行い、成功回数をXとする。
順に考えると
XはB(20,0.3)に従い、q=0.7です。平均は20×0.3=6、分散は20×0.3×0.7=4.2です。標準偏差は4.2≈2.049なので、約2.05回です。分散4.2には回数の二乗という尺度があり、標準偏差で回数へ戻ります。
ここが結論
平均6、分散4.2、標準偏差約2.05です。
注意

分散と標準偏差を混ぜない

確認

確認テスト

Q1

XがB(10,0.4)に従うとき、平均と分散の組はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    B(n,p)の平均はnp

  2. 2

    分散はnp(1−p)

  3. 3

    標準偏差は分散の平方根

  4. 4

    平均は中心、標準偏差は広がりの尺度

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