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統計的推測を批判的に読む
計算の前後にある条件まで、一つの主張として点検する
信頼区間やp値が正しく計算されても、偏った標本や不適切な測定から強い結論は出せません。対象、設計、数値、解釈を順にたどります。
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計算の前後にある条件まで、一つの主張として点検する
信頼区間やp値が正しく計算されても、偏った標本や不適切な測定から強い結論は出せません。対象、設計、数値、解釈を順にたどります。
一つの数式で正しさは保証できないため、判断の条件を積として捉えます。
推測の信頼性の見取り図
妥当性 = 対象 × 標本 × 測定 × 分析 × 解釈
どれか一段階が弱いと、後の精密な計算だけでは補えません。
これは数値を掛ける公式ではなく、検討漏れを防ぐチェック式です。
記事や報告の結論から逆向きに、分析、測定、標本、母集団の根拠を探します。
結論はどの母集団・期間・条件について述べているか
標本はどう選ばれ、回答率や欠測は示されているか
変数は目的に合う方法・同じ条件で測られたか
信頼区間・p値の方法と前提は適切か
差の大きさと不確かさは実用上どう読めるか
一般化や因果の主張が設計の範囲を超えていないか
| 見つかったこと | 言えること | まだ言えないこと |
|---|---|---|
| 無作為標本の平均差 | 対象母集団の差を推測 | 原因が何か |
| 観察データの関連 | 二つの変数が共に動く | 一方が他方を起こす |
| 小さいp値 | H₀との食い違い | 差が大きく重要 |
| 狭い信頼区間 | 偶然の幅が小さい | 偏りがない |
見つかったこと無作為標本の平均差
見つかったこと観察データの関連
見つかったこと小さいp値
見つかったこと狭い信頼区間
統計量が直接支える主張と、追加の設計や知識が必要な主張を分けます。
観察調査で睡眠時間と成績に有意な正の関連があった。最も適切な結論はどれですか。
母集団→標本→測定→分析→結論の鎖で読む
p値と差の大きさ・信頼区間を分ける
狭い区間でも系統的な偏りは残り得る
関連、一般化、因果の範囲を設計に合わせる