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イントロ

相関係数の意味と読み方

向きと直線へのまとまりを一つの数で表す

相関係数rは−1以上1以下の数です。符号は点群の向き、絶対値は点が一本の直線に沿う程度を表します。数値だけで結論を決めず、必ず散布図と組にして読みます。

定義

相関係数

教科書では
二つの変数の偏差を標準偏差でそろえ、その積の平均によって直線的な関係の向きと程度を表す指標です。
言いかえると
右上がりの点群では二つの偏差が同じ符号になりやすくrは正、右下がりでは反対の符号になりやすくrは負になります。絶対値が1に近いほど点は直線の近くに集まり、0に近いほど直線的な傾向は読み取りにくくなります。
公式

標準化した偏差の積を平均する

相関係数

各組について、xとyが平均からどちら側へどれほど離れたかを標準化して掛け、その平均を取る。

  • 相関係数
  • 対応するデータの組数
  • xとyの標準偏差
使うときのコツ

手計算より、符号が偏差の向き、絶対値が直線へのまとまりを表す理由を押さえます。

解くコツ

rを見たら、符号→絶対値→散布図→外れ値と対象範囲、の順に確認します。

図解相関係数の数直線と正負の散布図の対応
数直線の左ほど強い負、右ほど強い正の直線的相関です。対応する点群の向きとまとまりを比べると、中央の0付近でも曲線的な関係が残り得ると分かります。
要点

rを読む三段階

相関係数は単独の合否判定ではありません。値を言葉へ直し、その言葉を散布図で確かめます。

  1. 1

    rの符号から右上がりか右下がりかを読む

  2. 2

    |r|が1に近いほど直線の周りに集まると読む

  3. 3

    散布図で外れた点、曲線的な形、点の偏りを確認する

  4. 4

    測定した集団と範囲に限定して結論を書く

場面
三つのデータA、B、Cの相関係数が順に0.82、−0.76、0.08だった。散布図も合わせて特徴を説明する。
順に考えると
Aは符号が正で絶対値が1に比較的近いため、強めの正の直線的相関が予想されます。Bは負で絶対値が大きく、強めの負の直線的相関です。Cは0に近いので直線的相関は弱いと読めます。ただしCの散布図がU字形なら、直線では捉えにくい関係が残っています。
ここが結論
A・B・Cの順に優劣を付けるのではなく、向きと直線へのまとまりを別々に述べ、散布図で数値の背後を確認します。
比較
値の例まず読めることまだ読めないこと
r=0.82正の直線的相関が比較的強いxがyの原因かどうか
r=−0.76負の直線的相関が比較的強い将来の値を必ず当てられるか
r=0.08直線的相関は弱い曲線的関係まで存在しないか

値の例r=0.82

まず読めること
正の直線的相関が比較的強い
まだ読めないこと
xがyの原因かどうか

値の例r=−0.76

まず読めること
負の直線的相関が比較的強い
まだ読めないこと
将来の値を必ず当てられるか

値の例r=0.08

まず読めること
直線的相関は弱い
まだ読めないこと
曲線的関係まで存在しないか

0.82を「82%一致」、−0.76を「悪い関係」と読むのは誤りです。

注意

外れた一点でrが大きく変わることがある

確認

確認テスト

Q1

相関係数r=−0.91のデータについて、散布図を見る前の説明として最も適切なのはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    相関係数は−1以上1以下

  2. 2

    符号は直線的相関の向きを表す

  3. 3

    絶対値は直線へのまとまりの程度を表す

  4. 4

    0付近でも曲線的な関係を否定しない

  5. 5

    散布図と外れ値を必ず確認する

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