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イントロ

問いに合うデータの集め方

計算の前に、比べられる材料をそろえる

データが多くても、問いに合わなければ答えは出ません。何を知りたいかを先に決め、同じ意味・単位・条件で測れる変数を選びます。

定義

分析の問い

教科書では
データを使って、どの対象の、どの特徴や違いを明らかにしたいかを表す文です。
言いかえると
「学校生活を調べる」では広すぎます。「A組とB組で、平日の通学時間の分布はどう違うか」まで絞ると、対象、変数、期間、比較が見えます。通学時間は分でそろえ、片道か往復か、平日か休日かも同じ条件にします。
図解分析の問いから対象、変数、単位、収集条件へ分ける図
通学時間を比べる問いを、比較対象・測る変数・単位・期間と条件へ分けます。四つを収集前にそろえると、測り方の違いではなくデータの違いを同じ土台で比べられます。
手順

収集計画の順番

  1. 1

    答えたい問いを一文にする

  2. 2

    比較する対象を決める

  3. 3

    必要な変数と単位を決める

  4. 4

    測る期間・方法・条件をそろえる

  5. 5

    欠けた値や記録ミスの扱いを決める

要点

同じ名前でも意味を確かめる

「時間」「点数」「人数」などは、測り方が違えば同じ列に並べられません。

  1. 1

    片道と往復を混ぜない

  2. 2

    分と時間を統一する

  3. 3

    未回答を0と扱わない

  4. 4

    対象期間を全員でそろえる

場面
A組とB組の平日の通学時間を比較したい。
順に考えると
各生徒に「通常の平日、家を出てから学校へ着くまでの片道時間」を分単位で尋ねます。往復時間や休日の移動を混ぜず、欠けた回答は0分に置き換えず欠測として記録します。電車遅延など特別な日を含めるかも事前に決めます。こうすると、クラス差なのか測り方の差なのかを分けて考えられます。
ここが結論
比較できるデータは、同じ問い・定義・単位・条件で集めたデータです。
比較
記録そのまま比較必要な確認
25分できる片道・平日か
0.5時間単位変換後30分に直す
未回答できない欠測として残す

記録25分

そのまま比較
できる
必要な確認
片道・平日か

記録0.5時間

そのまま比較
単位変換後
必要な確認
30分に直す

記録未回答

そのまま比較
できない
必要な確認
欠測として残す

数字の見た目だけでなく、何をどう測った値かをデータと一緒に残します。

要点

集め方が結論を作っていないか確かめる

同じ質問文でも、答えた人や時期が偏れば全体の特徴とは異なる結果になります。分析前に、誰へ、いつ、どの方法で尋ね、答えなかった人をどう扱ったかを記録します。

  1. 1

    比較する二群を同じ基準で選ぶ

  2. 2

    片方だけ雨の日など異なる時期に測らない

  3. 3

    自己申告と実測を無説明で混ぜない

  4. 4

    未回答を0として平均へ入れない

  5. 5

    結果は実際に集めた対象と条件の範囲で述べる

注意

手元の数字から問いを後付けしない

確認

確認テスト

Q1

2クラスの通学時間を比べる収集方法として最も適切なものはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    問いを先に一文で決める

  2. 2

    対象・変数・単位をそろえる

  3. 3

    期間と測り方を統一する

  4. 4

    欠測や条件差を記録する

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