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イントロ

情報機器でデータを比較する

速く計算し、同じ条件で作り直し、元データへ戻る

表計算ソフトなどの情報機器は、計算を任せるだけの道具ではありません。入力条件をそろえ、図表を作り直し、結論の根拠となる行や列までたどれる形にすることで、比較を正確で再現可能にします。

定義

再現可能なデータ分析

教科書では
元データ、整形条件、用いた指標や図表、得られた結論を対応付け、同じ手順を繰り返せる分析です。
言いかえると
通常は一行を一人・一日など一つの観測、各列を得点・時間など一つの変数にします。単位や欠測の表し方を統一し、どの範囲をどの式で計算したかを残せば、入力を直したときも同じ条件で再計算できます。
図解生データの整形から検算可能な結論までの分析フロー
生データを整え、入力確認、図表と統計量の作成、条件付きの結論へ進みます。不自然な出力があれば矢印を逆にたどり、元データ・範囲・式を照合できる流れです。
手順

情報機器で比較する六段階

  1. 1

    問いと比較する集団を明確にする

  2. 2

    一行一観測・一列一変数に整える

  3. 3

    欠測、重複、単位、入力範囲を確認する

  4. 4

    問いに合う図表と統計量を選ぶ

  5. 5

    極端な値を元データまで戻って照合する

  6. 6

    使用列・条件・結果・限界を記録する

比較
知りたいこと有力な図表・指標併せて確認すること
一変量の中心と散らばり平均・中央値・標準偏差・箱ひげ図外れ値と分布の偏り
二群の分布の違い同じ尺度の箱ひげ図人数・単位・収集条件
二変量の直線的傾向散布図・相関係数外れ値・曲線形・因果の断定

知りたいこと一変量の中心と散らばり

有力な図表・指標
平均・中央値・標準偏差・箱ひげ図
併せて確認すること
外れ値と分布の偏り

知りたいこと二群の分布の違い

有力な図表・指標
同じ尺度の箱ひげ図
併せて確認すること
人数・単位・収集条件

知りたいこと二変量の直線的傾向

有力な図表・指標
散布図・相関係数
併せて確認すること
外れ値・曲線形・因果の断定

出せる数値を全部並べるのではなく、問いに答える指標を選びます。

場面
A組とB組の小テスト得点を比較するため、各組20人分を表に入力した。
順に考えると
まず組名と得点を列に分け、点数の単位と欠席者の扱いを統一します。平均だけでなく標準偏差と同じ尺度の箱ひげ図を作ります。A組は平均72点・標準偏差4点、B組は平均72点・標準偏差11点なら、中心は同じでもB組の散らばりが大きいと分かります。B組の120点という値を見つけたら、範囲設定ではなく入力誤りか元票を照合します。
ここが結論
「入力確認後の20人を同じ尺度で比較すると、平均は等しくB組の散らばりが大きい」と、条件と根拠を一緒に記録します。
要点

機器の出力を検算する

正しい計算式でも、参照する行が一つずれれば別の結果になります。値の大きさを常識的な範囲と照らし、少数のデータなら一部を手でも確かめます。

  1. 1

    件数が元データの観測数と一致するか

  2. 2

    最小値・最大値が実際の列に存在するか

  3. 3

    平均が最小値と最大値の間にあるか

  4. 4

    同じ単位・同じ軸幅で比較しているか

  5. 5

    修正後に図表と文章を再生成したか

注意

画面に出た数値は自動的に正しい結論ではない

確認

確認テスト

Q1

二つのクラスの得点分布を情報機器で比較した後、最も適切な検算はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    一行一観測・一列一変数で整える

  2. 2

    欠測・単位・入力範囲を先に確認する

  3. 3

    問いに合う図表と統計量を選ぶ

  4. 4

    出力から元データへ戻って検算する

  5. 5

    条件・手順・限界を記録して再現可能にする

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