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イントロ

標準偏差

散らばりを元の単位へ戻す

分散は偏差を二乗するため、単位も二乗になります。その平方根を取った標準偏差なら、元データと同じ単位で散らばりを説明できます。

定義

標準偏差

教科書では
分散の正の平方根で、データの散らばりを元データと同じ単位で表す指標です。
言いかえると
得点データの分散が9点²なら、標準偏差は9=3点です。0以上で、全ての値が同じなら0になります。同じテスト、同じ単位、同じ条件のデータ同士では、標準偏差が大きい方が平均の周りに広く散らばっています。
公式

標準偏差の定義

標準偏差

分散の0以上の平方根を取る。

  • 標準偏差を表す代表的な記号
  • 分散を表す形
使うときのコツ

答えの単位を元データとそろえる。

解くコツ

分散→平方根→単位→文脈で比較、の順に読みます。

図解点の偏差を二乗して分散を作り平方根で標準偏差へ戻す流れの図
得点の偏差を二乗すると分散の単位は点²になります。最後に平方根を取る標準偏差では点へ戻るため、元の得点差と同じ尺度で二群の散らばりを比較できます。
比較
指標単位主な役割
分散元の単位²計算しやすく散らばりを保持
標準偏差元の単位元データの尺度で比較
平均元の単位分布の中心を表す

指標分散

単位
元の単位²
主な役割
計算しやすく散らばりを保持

指標標準偏差

単位
元の単位
主な役割
元データの尺度で比較

指標平均

単位
元の単位
主な役割
分布の中心を表す

中心と散らばりを別の指標で示し、単位も区別します。

場面
同じ平均60点のA組とB組で、分散が9点²と25点²だった。
順に考えると
A組の標準偏差は9=3点、B組は25=5点です。平均は同じでも、B組の得点は平均60点の周りにより広く散らばっていると説明できます。ただし標準偏差5点だから必ず全員が平均から5点以内、という意味ではありません。
ここが結論
中心は同じ60点、散らばりはB組の方が大きい、という二つの結論を分けます。
要点

比較できる条件を先に確かめる

数値の大小が意味をもつのは、同じ種類・単位・測定条件のデータを比べるときです。

  1. 1

    同じテストか

  2. 2

    点数尺度が同じか

  3. 3

    対象や期間が同じか

  4. 4

    平均も併せて示す

要点

標準偏差は個々の値の上限ではない

標準偏差3点は、すべての得点が平均から3点以内にあるという意味ではありません。分布全体の散らばりを一つの尺度で表す値なので、個々の得点を断定せず、箱ひげ図や元データの形も併せて読みます。

  1. 1

    平均と標準偏差を組にして中心と散らばりを述べる

  2. 2

    標準偏差が大きいほど平均からの広がりが大きい

  3. 3

    同じ単位・同じ種類のデータ同士で比較する

  4. 4

    極端な値があると標準偏差も影響を受ける

  5. 5

    分布の偏りや外れ値の位置は図で補う

注意

大きいほど良い、ではない

確認

確認テスト

Q1

得点の分散が16点²のとき、標準偏差と単位はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    標準偏差は分散の平方根

  2. 2

    0以上で元データと同じ単位

  3. 3

    大きいほど平均の周りに広く散る

  4. 4

    平均や測定条件と併せて読む

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