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イントロ

偏差と分散

平均からの離れ方を一つの数にする

散らばりを測るには、各値が平均からどれだけ離れたかを集めます。正負のずれが打ち消し合わないよう二乗し、その平均を分散にします。

定義

偏差と分散

教科書では
偏差は各値と平均の差、分散は偏差を二乗した値の平均です。
言いかえると
平均より小さい値の偏差は負、大きい値は正になります。偏差をそのまま合計すると必ず0になり、散らばりを測れません。そこで離れた向きではなく大きさを残すために二乗し、全データについて平均します。
公式

分散の定義

偏差

各値xᵢが平均x̄からどちらへどれだけ離れたか。

  • i番目のデータ
  • データの平均
  • i番目の偏差

分散

偏差の二乗をすべて足し、データの個数nで割る。

解くコツ

平均、偏差、二乗、平均の順を表にして計算します。

図解平均4から値2、4、6への偏差と二乗を示す数直線の図
平均4から左へ2、同じ位置、右へ2という偏差を示します。二乗すると4、0、4となり、離れた向きに関係なく大きさが残ります。
手順

分散を求める5段階

  1. 1

    データの平均を求める

  2. 2

    各値から平均を引く

  3. 3

    偏差を二乗する

  4. 4

    二乗した値を合計する

  5. 5

    データの個数で割る

場面
データ2、4、6の分散を求める。
順に考えると
平均は(2+4+6)/3=4です。偏差は-2、0、2で、合計は0になります。偏差の二乗は4、0、4、合計8。個数3で割り、分散は8/3です。偏差の符号は消えますが、平均から2離れた二つの値が散らばりとして反映されます。
ここが結論
分散8/3は0より大きく、三つの値が平均4だけに一致していないことを表します。
要点

計算後の意味を読む

同じ種類・単位のデータなら、分散が大きい方が平均から広く散らばっています。

  1. 1

    分散は0以上

  2. 2

    全値が同じなら分散0

  3. 3

    大きいほど平均から広く離れる

  4. 4

    単位は元データの二乗

要点

分散の計算を三つの性質で検算する

偏差の二乗はすべて0以上なので、分散が負になることはありません。全値が平均と一致するときだけ分散は0です。また元データをすべて同じだけ平行移動しても、平均からの距離は変わらないため分散も変わりません。

  1. 1

    平均との差である偏差を各値について求める

  2. 2

    偏差の合計が0になることを途中確認に使う

  3. 3

    二乗後の値を合計し、このデータの個数で割る

  4. 4

    答えが0以上か、散らばりの見た目と矛盾しないかを見る

  5. 5

    この単元では与えられたデータ全体の分散として個数nで割る

注意

偏差をそのまま平均しない

確認

確認テスト

Q1

偏差を二乗してから平均する主な理由はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    偏差は値から平均を引く

  2. 2

    偏差和は0になる

  3. 3

    二乗で離れ方の大きさを残す

  4. 4

    偏差²の平均が分散

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