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イントロ

曲線とx軸の間の面積

定積分の符号を、図形の面積へ読み替える

定積分はx軸より上の部分を正、下の部分を負として足す符号付き面積です。図形としての面積を求めるときは、下側の積分値の符号を反転します。

定義

符号付き面積

教科書では
関数のグラフとx軸の間を、x軸より上では正、下では負として数えた値です。
言いかえると
定積分の値が負でも、図形の広さが負という意味ではありません。関数がx軸を横切るとき、正の部分と負の部分は定積分では打ち消し合います。実際の面積なら、それぞれを正の値に直して足します。
公式

x軸の上下で面積式を変える

グラフがx軸以上

定積分の値がそのまま図形の面積になる。

  • 図形としての面積
  • 領域の左右の端
使うときのコツ

先に区間内でfの符号を確認する

グラフがx軸以下

負の定積分値の符号を反転して正の面積にする。

  • x軸下側の符号を面積用に反転
使うときのコツ

絶対値を付ける前に、交点で区間を分ける

解くコツ

x軸との交点を求め、区間ごとのグラフの上下を確認し、上側は∫f、下側は−∫fとして正の面積を足します。

図解直線y=x−1がx軸を横切り、上側と下側の領域を異なるハッチで区別した図
y=x−1はx=1でx軸を横切ります。0≤x≤1の下側を斜線、1≤x≤2の上側を点線ハッチで示し、定積分では相殺される二つを面積では正に足します。
手順

x軸との間の面積を求める手順

  1. 1

    f(x)=0を解き、積分区間内のx軸との交点を求める

  2. 2

    端点と交点で積分区間を分ける

  3. 3

    各区間でグラフがx軸の上か下かを確認する

  4. 4

    上側は∫f(x)dx、下側は−∫f(x)dxと置く

  5. 5

    各区間の正の面積を足し、単位を二乗で表す

比較
求めるものx軸下側の扱い結果
定積分の値負のまま数える正負が相殺することがある
図形の面積符号を反転する各部分を0以上で足す
常にx軸上の領域反転不要定積分と面積が一致

求めるもの定積分の値

x軸下側の扱い
負のまま数える
結果
正負が相殺することがある

求めるもの図形の面積

x軸下側の扱い
符号を反転する
結果
各部分を0以上で足す

求めるもの常にx軸上の領域

x軸下側の扱い
反転不要
結果
定積分と面積が一致

問題が「定積分の値」か「図形の面積」かを読み分けます。面積では、グラフの上下を図で確かめてから式を作ります。

場面
y=x−1とx軸の間で、0≤x≤2にある部分の面積を求める。
順に考えると
x−1=0より交点はx=1です。0≤x≤1ではx−1≤0なので−∫01(x−1)dx=1/2、1≤x≤2ではx−1≥0なので∫12(x−1)dx=1/2です。
ここが結論
面積は1/2+1/2=1です。一方、区間全体の定積分∫02(x−1)dxは0であり、面積とは一致しません。
注意

区間全体に一度だけ絶対値を付けない

確認

確認テスト

Q1

関数fがa<cでx軸より下、c<x≤bでx軸より上にあり、f(c)=0です。面積を表す式はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    定積分はx軸上を正、下を負とする

  2. 2

    図形の面積は常に0以上

  3. 3

    x軸との交点で積分区間を分ける

  4. 4

    各区間の上下を確認して正の面積を足す

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