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イントロ

導関数の符号と関数の増減

傾きの正負を区間の動きへ翻訳する

f'(x)>0ならfは増加し、f'(x)<0なら減少します。f'(x)=0の点で区間を分け、各区間の符号を調べます。

定義

増減表

教科書では
x、導関数f'(x)の符号、元の関数f(x)の増減を同じ区切りで並べた表です。
言いかえると
導関数の零点は傾きが水平になる候補ですが、そこだけを見ても増加と減少は決まりません。零点で区切られた各区間から代表値を選び、符号を確定します。
公式

導関数の符号と増減

増加する条件

接線の傾きが正の区間では、xの増加に伴って関数値が上がる。

  • 各点における接線の傾き
  • 正であること
使うときのコツ

右上がりの矢印↗へ対応

減少する条件

接線の傾きが負の区間では、xの増加に伴って関数値が下がる。

  • 負であること
  • 元の関数
使うときのコツ

右下がりの矢印↘へ対応

解くコツ

f'=0を解く→数直線を区切る→各区間の符号を決める→符号を増減の矢印へ置き換えます。

図解導関数の符号が正負正と変わる表と、それに対応して元の関数が増加減少増加する矢印の図
零点x=−1、1を独立した細い列に置いて三つの開区間を分け、f'の符号+、−、+を同じ列のfの動き↗、↘、↗へ翻訳します。
手順

増減表を作る手順

  1. 1

    関数を微分してf'(x)を求める

  2. 2

    方程式f'(x)=0を解いて区切りとなるxを求める

  3. 3

    零点を小さい順に数直線へ置く

  4. 4

    各区間の代表値をf'(x)へ代入して符号を調べる

  5. 5

    正を増加、負を減少の矢印へ変換する

要点

調べるのはfではなくf'の符号

元の関数値が負でも、導関数が正ならその場所で関数は増加しています。「グラフがx軸より上か下か」と「右上がりか右下がりか」は別の情報です。

  1. 1

    fの正負はグラフの高さ

  2. 2

    f'の正負はグラフの向き

  3. 3

    f'=0は区間の境界候補

  4. 4

    代表値は各区間から一つ選ぶ

場面
f'(x)=3(x+1)(x−1)である関数の増減を調べる。
順に考えると
零点は−1と1です。x=−2、0、2を代入するとf'の符号は順に正、負、正。したがってfはx<−1で増加、−1<x<1で減少、x>1で増加します。
ここが結論
増減は↗|↘|↗。零点だけでなく三つの区間の符号を調べて決めます。
注意

f'(x)=0の解だけで増減を決めない

確認

確認テスト

Q1

ある区間でf(x)<0かつf'(x)>0です。この区間のグラフを正しく説明しているものはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    f'>0なら増加、f'<0なら減少

  2. 2

    f'=0の解で区間を分ける

  3. 3

    各区間の代表値で符号を確定する

  4. 4

    fの符号とf'の符号を混同しない

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