1 / 12 ブロック8%

上下にスクロールするかキーボードの上下キーを使うと、次の学習カードへ進めます。

イントロ

三角関数の加法定理

知らない角を知っている角へ分ける

75°のように基本角でない値も、45°+30°へ分けると計算できます。ただしsinやcosは角ごとに単純分配せず、二つの積の和・差になります。

定義

加法定理

教科書では
二つの角の和または差の三角関数を、それぞれの角の三角関数の積で表す公式です。
言いかえると
回転を二段階に分けたときの座標変化を表します。sinでは外側の符号を保ち、cosでは和のとき中が引き算、差のとき中が足し算になるため、項の対応を図で確認します。
公式

sinとcosの加法定理

正弦

sin側は二つの交差積を、角の外側と同じ符号で結ぶ。

  • 分けて扱う二つの角
  • 和なら+、差なら−を対応させる

余弦

cos側は同種の積を結び、角の符号と逆の符号を中央に置く。

  • 和なら−、差なら+
使うときのコツ

cosは中央の符号が角の符号と逆

解くコツ

公式を先に書き、αとβを決め、基本値を代入してから整理します。

公式

tanの加法定理と成立条件

正接

tan αとtan βが定義され、分母1∓tan α tan βが0でないときに使う。

  • 和なら1−tan α tan β、差なら1+tan α tan β
使うときのコツ

分母が0になる角では左辺のtanも定義されない

解くコツ

αとβのtanが定義されるかを確認し、分母を計算して0でないと確かめてから値を代入します。

図解角αの回転に角βを加え、sinとcosの加法定理の各積へ座標成分を対応させる図
一度にα+βだけ回す操作を、αの回転とβの追加回転に分けます。右側ではsinの交差積、cosの同種積を線で結び、公式の項と符号を対応させます。
手順

加法定理を使う手順

  1. 1

    求めたい角を基本角の和または差へ分ける

  2. 2

    使うsin、cos、tanの公式を文字のまま書き、tanなら定義条件も確認する

  3. 3

    αとβへ角を対応させる

  4. 4

    各基本値と象限の符号を代入する

  5. 5

    根号と分母を整理して値を確認する

要点

単純な分配ではない

sin(α+β)はsinα+sinβではありません。たとえばα=β=0なら偶然一致しますが、一般には単位円上の座標を回転させるためcosとの積が必要です。数値例だけで法則を作らないようにします。

  1. 1

    sinは交差する二つの積

  2. 2

    cosは同じ種類どうしの二つの積

  3. 3

    cosの中央符号は角の符号と逆

  4. 4

    tanは各値の定義と分母が0でないことを確認する

  5. 5

    既知角へ分けられる形を探す

場面
sin75°を45°+30°として求める。
順に考えると
sin(45°+30°)=sin45°cos30°+cos45°sin30°です。基本値を入れると(2/2)(3/2)+(2/2)(1/2)=(6+2)/4です。
ここが結論
sin75°=(6+2)/4。加法定理では二つの積を作ってから足します。
注意

cosの中央符号に注意

確認

確認テスト

Q1

cos(α−β)の正しい展開はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    加法定理は角の和・差を二つの積で表す

  2. 2

    sinは交差積、cosは同種積

  3. 3

    cosの中央符号は角の符号と逆

  4. 4

    tanの式は各tanと分母の定義条件を確認する

  5. 5

    公式、角の対応、代入、整理の順で計算する

What's New

新しいカテゴリが追加されました

  1. 日商簿記3級
  2. FP3級
  3. AWS Certified Solutions Architect - Associate
更新履歴をすべて見る