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イントロ

キャッシュ・フローの型と安全性

三つの活動の符号から資金の動きを読む

キャッシュ・フロー計算書は資金の増減を営業・投資・財務の活動別に示す。営業CFは本業、投資CFは設備取得や売却、財務CFは借入・返済や株主との取引による資金の動きを表す。

定義

本業で得た資金を見分ける

教科書では
とは、主たる事業活動による現金及び現金同等物の増減です。
言いかえると
見分けるポイント:は資産の取得・売却、は調達・返済・株主還元を表します。
要点

判断の手順

まず営業CFが本業から資金を生んでいるかを見る。次に投資CFの支出が成長投資か資産売却かを確かめ、最後に財務CFで不足の調達や返済の動きを読む。符号の組合せは入口であり、内訳と継続性を確認して判断する。

  1. 1

    営業CFで本業の資金獲得を見る

  2. 2

    投資CFで設備取得・売却を読む

  3. 3

    財務CFで調達・返済を確かめる

図解キャッシュ・フローの型と安全性の計算と判断の流れを、数値・式・解釈の三段階で示す図
営業・投資・財務の資金増減を符号と内訳で追い、合計へ結ぶ図です。
場面
個別企業の2期間の財務諸表からキャッシュ・フローの型と安全性を検討する。
順に考えると
営業CF+180、投資CF−120、財務CF−40なら、本業の資金で投資と返済を賄い、差引20を残す型である。ただし投資CFのマイナスが設備取得か別の取引かは明細で確かめる必要がある。
ここが結論
営業利益と営業CFは同じではなく、減価償却や運転資本の増減が資金に影響する。営業CFがプラスでも売掛金や在庫の増加が続けば内訳を確認する。設備支出を営業CFでどれほど賄えるか、外部調達に依存していないかを複数年で並べ、単年度の符号だけで断定しない。
注意

投資CFのマイナスを赤字と呼ばない

確認

確認テスト

Q1

営業CF+90、投資CF−60、財務CF−20の三活動合計はどれか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    キャッシュ・フローの型と安全性は目的と式を結び付けて覚える

  2. 2

    営業利益と営業CFを同一視しない

  3. 3

    投資支出を営業CFで賄えるかを見る

  4. 4

    単年度の符号から恒久的な型を断定しない

  5. 5

    練習では八通りの符号を暗記するより、各活動の主な内訳を一件ずつ想定する。営業で得た資金が投資と返済にどう流れたかを矢印で描けば、三つの数値が一つの資金物語になる。

  6. 6

    期首現金に三活動の合計と換算差額などを反映して期末現金へつながる。3級問題では与えられた表示に従い、利益額をそのまま営業CFと置かず、資金増減として提示された数値を読む。

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