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イントロ

ROEと財務レバレッジ

株主資本の収益性と負債利用を分ける

ROEは自己資本に対する利益の割合で、株主が拠出した資本をどれだけ利益につなげたかを見る。財務レバレッジは総資本÷自己資本で、自己資本に対してどれだけ資産を運用しているかを表す。

定義

自己資本に対する当期純利益を測る

教科書では
とは、当期純利益を自己資本で割った株主資本の収益性指標です。
言いかえると
見分けるポイント:は総資本を自己資本で割る倍率で、と併せて負債利用を見ます。
要点

判断の手順

①ROEの分子と自己資本の定義を確認、②総資本経常利益率との違いを意識、③財務レバレッジによる押上げと安全性を併せて見る。負債を増やせば自己資本が相対的に小さくなりROEが上がる場合があるが、返済負担も増える。

  1. 1

    当期純利益÷自己資本でROEを出す

  2. 2

    総資本÷自己資本で倍率を出す

  3. 3

    自己資本比率と返済負担を併読する

図解ROEと財務レバレッジの計算と判断の流れを、数値・式・解釈の三段階で示す図
利益・自己資本・総資本からROEと財務レバレッジを並べる図です。
場面
個別企業の2期間の財務諸表からROEと財務レバレッジを検討する。
順に考えると
当期純利益48、自己資本400ならROE12%。総資本800なら財務レバレッジ2倍。利益が同じでも自己資本が500ならROE9.6%となる。ROEの差が事業の稼ぐ力だけとは限らない。
ここが結論
ROE上昇が利益増か自己資本減かを分ける。財務レバレッジは順調時に収益を押し上げ得る一方、利息と返済負担も増やす。総資本経常利益率や自己資本比率と並べて事業収益と資本構成の影響を区別する。増資などで自己資本が動いた場合は残高時点も確認する。
注意

ROE上昇を事業改善だけで説明しない

確認

確認テスト

Q1

当期純利益30、自己資本300のROEはどれか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    ROEと財務レバレッジは目的と式を結び付けて覚える

  2. 2

    ROEの分子は当期純利益と確認する

  3. 3

    財務レバレッジの単位は倍

  4. 4

    自己資本減によるROE上昇は安全性も点検する

  5. 5

    練習では、当期純利益を固定して自己資本だけを変える例と、自己資本を固定して利益だけを変える例を比べる。ROEが同じ上昇でも背景が違い、安全性への影響も異なることを説明する。

  6. 6

    財務レバレッジは総資本を自己資本で割るため、自己資本比率の逆数関係も数値で確かめられる。ただし高倍率を目標値とせず、借入負担と収益性を合わせて読むための補助線として使う。

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