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イントロ

運転資本・流動比率・当座比率

短期支払能力を段階的に確かめる

運転資本は流動資産から流動負債を引いた余裕額。流動比率は流動資産÷流動負債、当座比率は換金性の高い当座資産÷流動負債で、いずれも短期の支払能力を見る。

定義

短期の支払いに備える余裕額

教科書では
とは、流動資産から流動負債を引いた短期資金の余裕額です。
言いかえると
同じ考え方で:は流動資産、を、それぞれ流動負債で割ります。
要点

判断の手順

①流動資産と流動負債から運転資本を出す、②流動比率で短期債務への資産の厚みを見る、③棚卸資産などを除いた当座比率でより厳しく見る。比率の大小だけでなく、売掛金の回収可能性や負債の支払時期も確認する。

  1. 1

    流動資産−流動負債で余裕額を出す

  2. 2

    流動資産÷流動負債で全体を見る

  3. 3

    当座資産÷流動負債で換金性を絞る

図解運転資本・流動比率・当座比率の計算と判断の流れを、数値・式・解釈の三段階で示す図
流動資産を当座資産へ絞ると、短期支払能力の見え方が変わる図です。
場面
個別企業の2期間の財務諸表から運転資本・流動比率・当座比率を検討する。
順に考えると
流動資産600、うち当座資産360、流動負債400なら、運転資本200、流動比率150%、当座比率90%。全体では資産が上回るが、すぐ換金できる資産だけでは負債に届かない可能性が読み取れる。
ここが結論
当座資産の範囲は資料の表示に従う。期末直前の借入や回収で比率が一時的に動くこともある。運転資本がプラスでも、売掛金の回収より買掛金の支払いが先なら資金繰りに注意する。流動比率150%だが当座比率90%、のように段階差まで説明する。
注意

流動比率100%超だけで安心しない

確認

確認テスト

Q1

流動資産500、流動負債400の運転資本はどれか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    運転資本・流動比率・当座比率は目的と式を結び付けて覚える

  2. 2

    運転資本は金額、二比率は百分率で表す

  3. 3

    当座資産から棚卸資産等を除く範囲を確かめる

  4. 4

    売掛金回収日と負債支払日のずれも見る

  5. 5

    練習では、流動資産から棚卸資産などを除いて当座資産へ絞る過程を表にする。運転資本は金額、二つの比率は百分率であるため、答えの単位を式の横に書いて取り違えを防ぐ。

  6. 6

    流動負債を共通分母にした二つの比率を並べると、棚卸資産などを含める影響が見える。比率の差が大きい会社では資産の換金性を重点的に確認し、期末時点の残高という限界も添える。

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